何年前だという話なんですが、『超・初心者(スーパービギナー)の手引き』という作品を書いたことがありまして。
演劇という作品の、その掛かる費用の高さにやられて、貯金をこれ以上回す訳にはいかない、となってしまい、なんとなく手を出したのがネット小説だった訳ですが。
まあライトノベルが流行りなので、自分も書こう! と思い立った時に、やっぱり書いてみたいなと思ったのが少年漫画っぽい話だった訳です。
ところが、これがあまりうまく行かず。
そもそも右も左も分からない状態だったので、ライトノベルらしさであるとか、どういう構成でどういうキャラクター、どこに面白さを見出すべきかであるとか、そういう事をまるで理解していなかったわけです。
今理解しているのかと言われれば、どこまでやれているか分かりませんが……。
まあそんなわけで、当時はその状態でプロットなど立てても仕方がないと思っていたので、とりあえず書いてみる所から始めてみたと。
そしたら、何だか思ったよりも読者の方が沢山現れてしまい。
見切り発車したのでやりたい事もやれず、ひとまず完結させる所までは書いたのですが。
そんな後悔(?)もあった作品で。いやまあ、これは自分が未熟だったので仕方がないのですが。
その後、『終末東京』『あまりもの』と完結まで書いてきて、やっぱり自分の場合はプロットをしっかり練らないと面白くならないな、という所まで来て。
ラノベがなんたるやというのも、その二作の中で試行錯誤を繰り返す事によって、自分の中で「これが大事!」という所までは、ある程度見えてきたという所なのです。
今年こそは! と思っていた2018・2019年が仕事と家庭で潰れてしまいまして、なんとかどちらも落ち着いてきた2020年。
なんだか、過去の作品をリメイクしたいなと。
今、そんな状態です。
人ひとりに発想できるアイデアなんて高が知れているもので、思い付き自体は悪くなかったものもいくつかあるなと。その中で、今回は『超・初心者』をもう一度取り上げてみたい。
プロットを書いていく中で、やはりキャラクターは大分かたちを変えていきますし、以前の方が良かった! なんて話も出るかもしれません。
でも、やってみたいなと。
私、過去に書籍化のお話を頂いた事があるのですが、先方のご事情で潰れてしまった身でして。
いまいち、やり切った感が出ない状態で『あまりもの』を完結まで書き、それきりだったのです。
そんな中、2年越しに再スタートを切るという事なので、少し気合いが入っております。
なお、もう第一章のプロットは完成し、本文も6万字程度は書き終えた所で、全体をガサッと書き上げたら、再調整に入ります。
最近は、プロットをまず構造として立てて、そこから文章を書き起こし、書き上げた文章がちゃんと物語の中で効果を発揮しているか? 無駄なものはないか? ちゃんと目的にフォーカスしているか? というのを、一度しっかり吟味するようにしています。
キャラクターの感情を描く時には演技的な要素が入るので、その人物の立場に立つために不必要な、他の設定をあえて意識せずに文章を起こさなければなりません。
そのディテールが足りない、もしくは合わなかった時に、書き上げた文章に微妙な変化が生じます。
そうすると、今度はプロット間の繋がりに変化が生じ、ひいては作品全体の読み味を損ねてしまうと。
なんじゃ難しいですが、そんな事があるなあ、と思っておりまして。
これでちゃんと読んでくれた人を満足させられるのか? はそりゃあ出すまで分かりませんが、ひとまずやれる事は全部やってまいります。
今年もがんばろー!
という、お話でした。
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