浮遊する無名作家の浅慮

長い時が経ってしまうとスランプから抜け出せない理由と解決策。

長い時が経ってしまうとスランプから抜け出せない理由と解決策。


最近、とっても悩んでいる事があります。それは……


スランプから抜け出せない!!


ええ、スランプっていうのは陥るものですから、一度ハマってしまったら中々抜け出せない。そんな事は分かっているんです。主に小説の話なんですけどもね

思い返せば『(前略)あまりもの冒険譚!』が完結したのが去年の3月(!)ですから、それから1年くらいは小説を書けない環境というのが続いていたわけです

その間に、子供が産まれ……同僚が会社を辞め……席が空いて昇進し……仕事が増え……とか、色々あったわけなんです

そうして、1年ほど奮闘して、ようやく仕事も家庭も一段落付いたかな、というところまでは盛り返しまして。2019年初頭から、新しい小説作りに励んでいる昨今

ところが、7月になった現在も、まだ一作も公開することができていません


ずっと考えているのに……


いや、理由は大体分かっているんですよ。解決策もある程度見えているんですよね。

なので、今回はなぜスランプに陥ってしまうのかと、その対策について考えていければな、と。






プロットを進められるようになるための、『起動時間』。

そもそもプロットってどれだけ考える事が決まっていたとしても、毎回新しいお話にチャレンジしていくものなので……

毎度新しいアイデアが何かしら必要で、それを積み上げて作品が完成していくわけなんです

で、このアイデアというのがどこから出てくるのかというと、私の場合は主にキャラクターベースだったりするんですね

少し前までは書きたいシナリオに沿ってキャラクターを動かして、とやっていたんですが、それだとキャラクターの個性が活きるシーンというのが作りにくいな、というのがあって、少し考えを改めました


やっぱりキャラクターは、思い思いに行動している時が一番カッコいい!!


もちろんシナリオとしての課題はあるので基本的にはそこに向かっていく訳なんですが、そこでキャラクターがどのように考え、どのような行動を起こすのか、ってところがどうしても想像していかないと書けない部分なんですよ

そこで、ある程度手前のシーンでキャラクターが考えたり行動していた実際の出来事を材料にしながら、じゃあ次のシーンはどう、って進めていくんですが


これ、キャラクターの存在がある程度頭の中に入っていないと、動いてくれないんですよね


書き始めの頃は特にキャラクターの全体像を掴み切れない事が多いので、山のようにメモを積み上げていきながら、このキャラクターはこんなことを考えそう、これは考えなさそうって事を取捨選択していくんです

で、この積み上げて行ったものというのは断片的なセリフだったり、シーンだったりするので、時間が経つとその味を覚えていなかったりするんですよね

味みたいなもんだと思うんです、そういうキャラクターの断片的な部分って。卵かけご飯も3日経つとまた食べたくなる、みたいな。

で、この味を思い出さないといけないと。これを仮にプロットを立てるための『起動時間』のようなものだと仮定すると、ある程度筆がノッてくるまでに結構な時間が必要なんですよね

もう物語も中盤だとかで、登場人物のキャラクターが完全に定まっている時は書くのも速いんですが、序盤はこういう所で躓きがちだな、って思います。

しかもプロットがある程度形になるまでは、何度思い出しても何度でも忘れてしまう……

後で読み返して思う訳なんです


なんでこれ、面白いと思ったんだっけ……?


この『起動時間』、毎日書く時間があれば段々と短くなっていくんですが、今のようにまとまった時間が取れない状態だと、中々短くならず。

しかもこれ、思い出している間って結構ストレスなんですよね……

でも、「一旦休憩して考え直そう」なんてゆったりしていると、起動時間は起動時間で時間が経てば経つほど時間が掛かるようになっていくので、収拾がつかなくなってしまうんですよ。


ことプロットに関しては、スランプに陥ったと思った時は大体思考が止まってる時なので、解決するまで机にかじりついて離れないというのが私のスタンスです

段々と問題にならなくなっていくので意地でも解決しましょう、という事を目標にしています。


詰まったら、まずキャラクターを思い出す。

ということで、プロットで詰まってしまった時って色々な解決のためのアプローチがあると思うんですけど

私の場合は、まずキャラクターの人間性を思い出して、おそらくその人間だったらこういうことをやらかしそうだ、っていう行動のパターン、というのをいくつか挙げてみるんだと。

その中で考えられる、最も進めたいシナリオに近いものっていうスタイルで考えると、わりかし早く解決しそうな気がしています

いやまあ、それも時間がないと中々難しいんですが……

いやあ、創作って思考の整理だと思うんですよね

思い付いた散らばったアイデアを、いかにきれいな形でまとめられるか!

そこに尽きる!

みたいなかんじで

拡散して収束、を繰り返していく事になるんですが、これをやるのに時間が必要だなって思うんです

つまり、結局の所作品と向き合うための時間が確保できなければ仕方がないんだと


そこがね。今、本当に難しい問題なんですよね。


時間が欲しい……。


あとは、なぜそのシーンが必要かっていう『必要性』を軸にして考えていくというのも、ひとつ重要なアプローチだと思います。

それを主題にして、次は「そのシーンが存在するためには、過去にどんな事が必要だろうか?」という問い掛けをしていく事によって、スランプを抜け出そうってな具合です

ただ、前述の『起動時間』を過ぎてキャラクターがある程度動くようになってくれていないと、必要性だけでとっても無機質なシーンが出来上がってしまうことには注意が必要です。

需要は満たせますが、面白いとは言ってない、みたいな事が起こってしまいます。読み手からすれば、何この説明口調のシーン、という具合に。





スランプってハマってしまうと中々抜け出せないなと感じているのですが、他の方はどうなんでしょうね。

私の場合はスランプに陥る時は大体創作ごとから意識が外れた後なので、なるべくなら考え続けられるようにと意識してはいるのですが。

人間普通に生活していたら、中々そうはいかないですよね。

ともあれ、疲れて頭が真っ白なら休んだ方が良いですが、思考が止まってしまって先に進めないスランプの場合は、むしろ脂汗をかきながら作品と向き合う時間も必要だなあ、と私は強く思います。

逃げてばかりも駄目って事ですな。



いや、そうは言ってもねえ……

お後がよろしいようで。



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