浮遊する無名作家の浅慮

夫婦の『フェアな関係』って思ったより難しい、という話。

夫婦の『フェアな関係』って思ったより難しい、という話。



日々仕事をしたり、家事・育児に追われていたりすると、ふとこんな事を思う時ってないでしょうか?


「私はこんなに頑張ってるのに、あの人は何もしてくれない!」


この発想、私は結婚当初から(自分自身が)泥沼にハマることが分かっていたので、なるべくなら考えないようにと思って生活していたのですが、

それでも、長期にわたる睡眠不足やストレスが積み重なった時、どうしても頭の中に渦巻いてしまう時がありました。

もうその時点で、あんまり冷静じゃないんですよね。

だからといって、誰かに当たり散らしたり機嫌が悪くなったりという事は基本的にはないのですが、元々判断力が欠けているシチュエーションなので、本来のスペックが発揮できない事は多々あります。

意識朦朧としながらそんな事が頭をよぎるようでは、テンションも下がってしまいますよね。

これは、なんとかならないものでしょうか。

そこで、今回は日常のトラブルを避けるために、よくある『フェアな関係』ってどうしたら構築できるんだろう、という所で、ひとつ書いてみたいなと。

この問題、主観でしか物事を見なければ簡単なものですが、きちんと考えると、思ったより難しいんですよね。





まず大切なのは、100%同じ時間を共有している訳ではない、ということ。

「私はこんなに頑張ってるのに」ということで、頑張っているからには何かをしているということなんですが、この『何か』とはなんでしょうか。

家事・仕事・育児、etc...

考えてみると沢山思い付くと思います。勿論、その頑張りは認められて然るべきだとは思いますが、ここで一歩引いて考えてみると、こういった発想も出てきます。


『相手は私が頑張っているこれらの項目のうち、どれに気付いていて、どれに気付いていないんだろう?』


この点に気付けるかどうかが、まずひとつのターニングポイントではないでしょうか。

相手が自分の頑張りをどれだけ認識しているかによって、相手の態度も変わってくる事が考えられます。まず相手が気付いてもいないのに、感情的になって怒ってしまうと、信頼関係が崩れてしまう事もありますよね。

少なくともパートナーは、一人で居る時にあなたが何をやっているのかについては、分からないものです。

そこで、相手と共有している時間、共有していない時間をまず区切って考えてみると、良いのではないかと。

自分が一人で居る時に、相手をフォローするためにしていること。この時間は相手のために使っているかもしれませんが、相手は気付いていない可能性があります。なので、一度ここは無かった事にしてみる。

共有している時に、お互いがどうしているか。まずはここを押さえてみるのはいかがでしょうか。


共有していない時に、相手がしている事を考えてみる。

続いて、共有していない時間について考えてみましょう。

自分が一人でいる間は、相手も一人でいると思います。その時間、相手が何をしているか考えてみるというのも、フェアな関係を構築するきっかけになるのではないでしょうか。

もしかしたら同じように、相手方も家族を守るために何かをしているかもしれません。

その、自分には見えていない部分に心を寄せてみるというのも、相手を信頼する要素になり得るでしょう。

本当は、パートナーと喧嘩なんてしたくないと思います。

一見、家ではただダラダラしているように見えても……

もしかしたら外でクタクタになっていて、共有している時間はへばって動けないだけかもしれません。

ただダラダラしているだけかもしれませんが……。


さて、ここまでは『自分の事を知り、相手の事を知る』ことを書いてきましたが……。


こうして考えてみた時、最も大事なのは『相手がしている事と自分がしている事は、そもそも内容も趣旨も全然違うんだ』という事だと思います。


結局は、人間としての信頼関係があることが大事。

同じ人生を生きている人間は居ないものですから、その感じ方や考え方、背負っている使命もまた、違うものです。

生きるために行動している内容そのものが違いますので、自分の主観で一括りにできるものではないという事も、もしかするとあるかもしれません。

人によって、お相手によって、多々変わって来ますよね。

中には本格的に『自分の場合は本当に何もしてくれていない……』となってしまう方も、いらっしゃるかもしれません。

その場合は、まずはパートナーと意思共有をすることから始めないといけないかも……しれませんね。


しかし正直な所、相手への不満をうまく当人に伝えるというのは……難しい!


私は、『自分の興味のない分野・意識していない分野に対して、気付きを得ること』は、誰であっても相当に難しい事だと考えており。

他人に対して、「これは明らかにフェアじゃない……」と日常的に思う事があっても、何も言わないようにする事が多いです。

それが正解かどうかは分かりませんが、ただ指摘をしても、『いちゃもんを付けられた』程度の解釈になってしまい、目的のゴールに至らない事も多かったのですよね。


背中を見せ続けるしかない。


……ということも、厳しい事ながら、あると思います。

仕事の場合はさておき、相手がパートナーの場合には、できる事ならこのような思いを抱えずに過ごしたいものです。

最も時間を共有する相手ですからね……。

一度腰を落ち着けて、怒らずに話をするというのも、解決策のひとつではあるでしょうか。



ということで、『フェアな関係』を作るために必要な事を、考えられるだけ述べてみたものですが。

最も大切なのは、相手の人生を尊重するという事だと思います。

疲れている場合は厳しい事もあると思いますが、できる事ならポジティブに、『してもらっていない』ではなく、『もっと楽にさせてあげよう』位の心構えで常に生きる事ができたなら……

それは、幸せかもしれませんね。

それでは、お後がよろしいようで。


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