何事もそうだと思うのですが、ひとつの物事を成し遂げるためには、途方もない程の時間が必要です。
私もこれまでに成し遂げられていること、まだ成し遂げられていないことがあり、その遠い目標の延長線上に居る訳なのですが。
そんな時に、ふと思う訳です。
こうして、いつまでも挑戦していられる訳ではないんですよね。
物事を成し遂げるためには時間が必要。何度も失敗して繰り返しチャレンジし、目標を達成するための、自分のスタイルというものを作り上げる必要があると。
感覚として、自分自身が物事を達成するために努力し始めると、まともになるまでには5年ほどの時間を必要とするな、と常々思っています。つまり、私にとっては新しい事を始める時、ベテランになるためには5年がスタートライン。
しかし、ここがスタートラインだと困る事もありまして。
いくつものモノを際限なく極められる訳ではない。
当然5年というのは一つの目安にしか過ぎないものですから、それが6年かかる事もあれば、7年かかる事もあります。しかし、例えばこれが8年かかったとすると、10個のものをベテランの領域に乗せる頃には、もう80歳になってしまいます。
勿論実際には複数の物事を同時にやる訳で、必ずしもこの限りではないのですが、少なくとも自分が納得できる技術を身に付けるためには、これに等しい時間を必要とするのです。
これって、実はとても難しい問題ではないでしょうか。
想定よりも時間が掛かっている。私の場合、目安の5年を過ぎる頃から焦り始めると。
「あとどれだけ頑張れば、目的の場所まで到達できるんだろう……」
そう思い始めると、気が気ではありません。それで一生懸命やる訳ですが、だからといって必ず結果が付いてくるかというと、そうではないと。
今、いくつものモノを際限なく極められる訳ではないことを、その身で感じています。
周囲の方はこの感覚が私よりも短くて、「とりあえず3年は努力する」なんて言葉を聞くこともあります。中学校は3年間、高校も3年間ですから、一般的な感度ではとりあえず3年なのでしょうか。
しかし、「3年でうまく行かなかったら引退する」と言っていた方の中で、私の周りで予定通りに成功を収めた方は、今の所いらっしゃいません。
人生って、思ったよりもうまく行かないものですね。
ひとつの努力をして得たスキルを、別の場所に活かす。
そこで、この問題の解決策として、「ある技術を目的のために行使するだけではなく、別の分野にも活かす」ということを意識して行うようになりました。たとえば、こうしてブログを書くことで得た文章のスキルを、会社の資料作成に活かしてみる。
システムエンジニアとして得た考え方を、別のモノづくりに導入してみる。
そんな事であれば、長くやってきてある程度ノウハウを持っている事なら、すぐに行う事ができます。
そうしてみると、自分がやって来た事は意外にも柔軟で、自分を高めるためにいくらでも形を変えるものなのだな、と気付く事ができました。
これは、新しい発見でしたよ。
ひとつの事に拘らず、しかし目標は持っている。色々な物事の延長線上に居る中で、今の自分が持てる知識を何に活かせるか。
今後は、そんな事を考えながらやってみようかな、と。
そうすると、今回のタイトルで掲げた「諦めたくない vs いつまでも戦える訳ではない」という葛藤に、ひとつの解答を見出す事ができます。
目標は決して諦めず、しかし目標が達成せずとも、それを別の事に活かせる。
こうすることで、少なくとも人生において無駄な時間を作ることは無くせるのではないかな、と。
……しかしまあ、目標として掲げたものがいつまでも遠い目標のままだと、やはり焦る気持ちはありますよね。
小さな事からコツコツとやって行くしかないのは、勿論そうなのですが。何か成長するためのきっかけを掴む事を考えないと、単なる努力だけでは登り切れない壁もありますね。
いつまでも戦える訳ではないものですが、願わくば今を戦っている人には、何らかの形で目標に到達したり、成功したりといった未来が待っていると良いな、と思いますよ。
他人事ではありませんな……
それでは、お後がよろしいようで。
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