浮遊する無名作家の浅慮

新しい小説では、『究極のB級グルメ』を追い掛けたい。

新しい小説では、『究極のB級グルメ』を追い掛けたい。



小説で、B級グルメをやりたいんです。



これまでも、『小説家になろう!』さんの方では、様々な企画を試しており。

なんだか思い付くものから書いていっているようにも見えますが、一応ここまでもPDCAを回していくつもりでやっておりました。

一応、きちんと完結した長編を追い掛けてみると、ここまでの道のりは……
  1. パルス・ドールズ → 何が客観的に面白いか分からないので、とりあえず書いてみる
  2. サイコロ → 『恋愛』を中心に解決策を探ってみる
  3. トイレ → 『ギャグ』とは何かを考えながら作ってみる
  4. ヤンデレ姉 → ライトノベルを意識して、文体を軽くしてみる
  5. ビギナー → 『少年マンガ』を中心に解決策を探ってみる
  6. 終末東京 → 逆に文体を重くして、叙述トリックを混ぜた構成を意識してみる
  7. あまりもの → これまでを総合して、今考えられる最良の『エンターテイメント』を作ってみる
……と、こんな感じです。

こうして書いてみると、成るべくして成っている気がしますね。

ちなみに、真面目にプロットをアウトプットして練り始めたのは、『パルス・ドールズ』以降は『終末東京』から。『サイコロ』『ヤンデレ』『ビギナー』は、連載速度なんかを重要視していたので、プロットは全部頭の中でした。

私のような凡人が頭の中でプロットを組もうとすると、それはもう大変な事になります。やっぱり紙に書く事が大事ですね。

ということで、ここまで走って来て、次に追い求めるべきは何かと考えた時に、やはりここはコレではないかと。


小説でB級グルメ!!


……何のことかという話だと思いますので、詳細を書いていきますね。



『親しみやすさ』と『安っぽさ』は表裏一体。

これは常々感じている事なのですが、商品や作品の外観において、『親しみやすさ』と『安っぽさ』は表裏一体になりやすい、という所ではないかと思うものです。

もちろん、すべての作品がここに当て嵌まる訳ではないのですが、そうなりやすいなあ、と思うのですよね。

ユーザ目線の興味をあおって、と表現しましょうか。がっつりパワーワードを詰め込んだ、『見栄えのする外観』というものは、やっぱりどうしても、『手に取って貰いやすい』言葉を使わなければ成り立ちません。

しかし、『手に取って貰いやすい』『親しみやすいワード』を使うと、今度は途端に安易な外観になってしまいます。

例えて言うなら……『葛根湯』『正露丸』と、『ストッパ下痢止めEX』のような違いです。(伝わらない)

安っぽいと言うと、なんだか悪いワードのような気がしてしまいますね。良い言葉が思い付かず、申し訳ない。


違うんです、『安っぽさ』が悪い訳ではなく。むしろ、全力で『親しみやすい安っぽさ』を作って行きたい!


そう考える訳なのです。

商品が競争を求めなくて良い時代、いわゆるブルーオーシャンの時代には、『葛根湯』や『正露丸』のような名前でも広まりますし、中身さえ良ければ問題ありませんでした。

※いや、これはただの例え話で、当時は葛根湯や正露丸も画期的な名前だったのだと思うのですけれども。

しかし! 昨今、巷に商品は溢れ返り、ちょっと『格好良い、それっぽいワード』を使った程度では、手に取ってすら貰えない時代になってしまいました。

だって山程あるんです、かっこいいワード。


そう、手に取って貰えないんですよ、かっこいい名前では!


小説で言う所の『B級グルメ』とは。

そこで、『話題性』『広まりやすい』『見栄えのする外観』をセットにした、少々『安っぽく』も見えるタイトル・あらすじを使い、まずは『手に取られる』作品をつくる。

そして、その中身はきちんとした、価値のある作品であること。

これを両立しよう! ……と。今回は、そういった戦略で挑むつもりでございます。

今の私に必要なのは、「あっ、小林製薬」みたいな、親しみやすいワードではないかと思うのですよ。

そんな中で、作品の味……つまり内容も、『親しみやすさ』『共感しやすさ』『手軽さ』といった性格を、最大限追求する。

もっと簡単に触れられる、誰でも楽しめる、抵抗感を一切生まない作品。

……おや? こんなコンセプト、どこかで見ましたよね。


そうです!


社会人になりたての頃、新商品が出るたびに足を運んだ、コンビニの中華まんのような……!


※過剰な表現が多々ございます。


ということで、新しい作品では『究極のB級グルメ』を追求します。どこまでやれるか分かりませんが、やってみようと思います。

『終末東京で、俺は戦器を握らない』を書いた後で、内容がしっかりしていても親しみ難いものは手に取られないと、身を持って思い知らされましたからね……。

一話が重いと、先を読んで頂けないのですよ。自分が読む側なら、同じ事を考えるでしょう。Webには手軽さとスピードを求めたい。

プロットを書きながら、一章の時点でうんうん唸っておりますが……頑張っております。

『(前略)あまりもの冒険譚!』の第一章は、あんなに楽だったのですけどねえ……。これが、新しいものを作る時と既存のものを作る時の、速度の違いですね。



おわりに。

ということで、最近は更新が滞っておりますが、順調に作品は前に進んでおります。

『からでま』も書いているのですが……あれはあれで、難しいのですよね。亀更新ですが、どうにか前に進んでおります。

『小説家になろう!』で更新を始めて、早5年。周囲が商業作家になっていく中、未だにもがいておりますが……。

要領の悪さは天下一品なので、もうそれは諦めてですね。もう少し、頑張ってまいりましょう。

しかし、良いシーンが中々思い付けないんですよね……。

お後がよろしいようで。


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