「初めて小説を書いてみたいんだけど、何から始めて良いのかよくわからない!」
「小説を書いてみたんだけど、途中でよくわからなくなって挫折してしまう!」
この記事は、そんなお悩みを解決するための記事でございます。
いやー、何と申し上げましょうか。このブログ、小説の書き方がメインだという事を最近思い出しました。
ということで、これから小説の書き方について、改めて書いてまいります。
2015年当初に書いていた記事はばっさり捨てる事に決めました。今だからこそ書ける、新しい『小説の書き方』というものを始めていきたいと思います。
このシリーズは今後、右のラベル一覧の『頭で理解する小説の書き方』という項目に分類していきますので、よろしければ他の記事もどうぞ。
この『小説の書き方』は、初めて小説を書いてみたい人が、「自分の力で自由に、頭の中に思い描いているストーリーを魅力的な形で表現できるようになる」ことを目的としております。
主に物語の構成、つまりプロットについて書いていきたいと思っております。
筆者は別にプロではありませんが、何年も物語の作り方について研究してきた経験がございます。
素人に毛が生えた程度かもしれませんが、きっと何か、あなたのお役に立てることがあるのではないか。
そこで、「どう考えていけば楽に話が作れ、どうすればそれを紙に書けるか」ということを、誠心誠意、初心者の方でも理解できるように、頑張って書きます。
このシリーズを最後まで読んで実践した時、あなたの物語が考えていた通りに、狙った形で紙の上に現れる。それが、私にとってのゴールでございます。
この記事を通して、これを見ているあなたが、より自由に物語が作れるようになり、そしてそれを表現できるようになればと願ってやみません。
拙い部分も多いかと思いますが、どうぞよろしくお願いいたします。
プロットって、そもそも何?
『プロット』という言葉の意味。
ふと『プロット』という言葉を調べてみると、なんだか分かったような分からないような単語が並ぶのではないでしょうか。小説を書くために、必ず書けと言われるもの。……でも、正直なんだかよく分からない。
そんな感想を覚える方も、多いのではないかと思います。
そこでまず、この記事で触れる『プロット』とは何かについて、お話していきましょう!
プロットというのは、物語の筋のことです。
とある物語について重要な部分……つまり、物語に強く影響を与える部分を書き出した、物語の設計図を指します。
このハウツーにおける、『プロット』の立ち位置。
……プロットは人によって作り方が様々で、簡単に書いて終わらせてしまう方もいれば、細かく書かれる方もいらっしゃいます。なので、細かくプロットの事を定義し始めると、色々な方との相違が出て来てしまうと思いますので……。
開き直っていきます。もうね、合ってるとか間違ってるとか言い出したら、キリがないのですよね。
この記事では、この記事が目指す『プロット』の在り方を探っていきます。
ゴールは小説が完成する事なので、そこを見据えて『プロット』を考えていきましょう。
ということで、ここでは『狙った通りに物語を書くためにつくるもの』がプロットである、という事にしたいと思います。
どうしても、個人の書き方が関わってきてしまいます。これが正解、これが間違いだと思わず、どうぞ気軽に読んで頂ければなと。
プロットをつくる時のイメージ。
でも、このプロットが最終的に、小説そのものに変わる日が来るのですよ。なので、どうぞ面倒だと思わず、気軽に書いて行きましょう。
イラストの始まりがラフスケッチなら、小説の始まりがプロットです。
実際に絵を描く前に用意する、下地のようなものでございます。
そのため、丁寧に用意すればするほど大変になりますが、丁寧に用意すればするほど、完成した小説は整ったものになります。
まずは、このポイントを押さえておきましょう。
プロットは『シーン』を並べたもの。
どうやってプロットを書いて行けばいいのか?
さて、プロットが何かは分かったけれど、それをどうやって書いていけばいいんだろう?右も左も分からないうちは、この『プロット』が持つ役割がいまいち呑み込めないものですよね。
だから、真っ直ぐに文章を……つまり小説を、書き出してしまいがちだと思います。
しかしですね。実はいきなり文章を書き出すよりも、プロットを作っておいた方が……遥かに、楽に小説を書くことができるのですよ。
では、プロットはどうやって書くんだろう?
ここでひとつ。プロットとは、『シーン』を並べたものです。
シーンというのは、お話の区切りとして扱われる事が多いですよね。これを並べてひとつの物語にしたものが、プロットという訳なのです。
当たり前でしょうか? ……いいえ、もう少しだけお時間を頂きたく。
『シーン』って、何をさしているんだろう。
では、『シーン』ってなんだろう。区切りって、どういう事なんだろう。……ここまで来ると、考えた事の無い方も出て来るのではないでしょうか。『シーン』は、『その瞬間の場』という意味を持ちます。つまり、ある一場面……そして、物語に変化を与える場面をさしています。
この、『物語に変化を与える』というところがポイントです。
アクションやサスペンスなどはまた少し変わってきますので、ここは最も一般的で入りやすい『ヒューマンドラマ』を題材に考えてみましょう。
ヒューマンドラマにおいての『物語に変化を与える』『その瞬間の場』とは、つまり『登場人物の感情の変化』をさしていると言って良いでしょう。
人間らしさを表現するものがヒューマンドラマなわけですから……人間らしさと感情は、切っても切れない関係を持っています。
ということで、ことヒューマンドラマに関して言えば、ひとつのシーンとは『あるスポットを浴びた登場人物の感情が、AからBへ変化するまでの場面』だと定義することができます。
この、『シーンの区切りをどこに置くか』ということが、意外と重要だったりするもので……まずはなんとなくでも良いので、頭に入れておきましょう。
ひとつのシーンとは、『あるスポットを浴びた登場人物の感情が、AからBへ変化するまでの場面』です。
プロットは、『物語に変化を与える場』の集合体。
ここまで噛み砕いてみると、少しだけ変化の兆しが見えてきますね。つまり、『プロット』を作るためには、連続した『物語に変化を与える場』が必要であり……
逆に言えば、『連続した、物語に変化を与える場を羅列したもの』こそが『プロット』なのです。
このように理解しておくと、ただなんとなくプロットを書いて、なんとなく物語の設計図を立てようとするよりも、遥かに短く、そして簡潔で意味のあるプロットを立てることができるようになるのですよ。
……ひとつだけ、注意点を。
これは、どちらかと言えば、よく色々なサイトで見かける『プロット』の定義とは、全く異なるものです。
何しろ、シーンの数も決めなければ、世界観や登場人物などの概念とも全く異なるものですから。
『三部構成』『起承転結』などの、よくあるワードも一切登場しません。むしろ、筆者はこれらの文章構成よりも前に、『羅列されたシーンのイメージ』を身に付ける事が重要だと考えております。
物語が人を感動させるために担う『役割』として、避けては通れない概念です。
この、ふわっとしている『プロット』というものを、書けるようになっていきましょう……というのは、また別の記事でやりましょう。
長くなって来ましたので、ここいらでコーヒーでもいかがですか。
まとめ
今回のまとめは以下です。- 『プロット』というのは、物語の筋のこと。
- プロットとは、実際に絵を描く前に用意する、下地のようなもの。
- プロットとは、『シーン』を並べたもの。
- シーンとは、物語に変化を与える一場面のこと。
- 物語に変化を与える場面とは、つまり『あるスポットを浴びた登場人物の感情が、AからBへ変化するまで』のこと(ヒューマンドラマを想定)。
- 『連続した、物語に変化を与える場を羅列したもの』がプロットである、という認識を持つこと。
- 三部構成や起承転結は、今は意識しなくても大丈夫。
ではどうやって、『物語に変化を与える場』というものを、つまり『シーン』というものを作って行ったら良いのだろうか……?
それをまた、一般的な『ヒューマンドラマ』を題材にして、次の回から書いて行ければ良いなと思っております。
それでは、お後がよろしいようで。
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