浮遊する無名作家の浅慮

人の事が羨ましくて仕方なくなってしまった時に読む記事。

人の事が羨ましくて仕方なくなってしまった時に読む記事。


結論は、「自分は自分でしかないのだから、羨んだって仕方がない」。でも、そんな事は頭では分かっているのですよね。

例えば自分と同じ事を同時期に始めて、向こうはあっという間に成功してしまったりなんかして。自分だけがいつまでも、地べたを這いつくばるような位置にいる時。

同世代の人間と比較してしまって、やれ年収が低いだとか、残業時間が多いだとかで一般的な『平均』よりも下にいる時。

運が絡む事です。仕方がない。頭ではそう理解している筈なのに、なんだか自分がひどくみじめな気持ちになって、沈んでしまう事もあるかもしれません。

やっぱり自分は向いていないのかな、こんな事を続けていたって何にもならない、などと自分の事を悲観して見てしまい、自分で自分をサンドバッグにしてしまった経験はございませんでしょうか。

私は、わりとよくあります。

しかしですね。ここから立ち直らなければ、前には進めないのですよ。……そんな訳で今回は、人の事が羨ましくて仕方なくなってしまった時に読む記事……として、一本書かせて頂ければ良いなと思い。

今打ちのめされている方の、何かの助けになればと思います。





 あなたは悪くない。

人と比べてしまうと、どうしても考えてしまうのが、「自分の何がいけないんだろう」という想いではないでしょうか。

どうして自分はうまく生きられないんだろう。どうして自分だけが成功できないんだろう。そう思ってしまう事も多いのではと推測します。

しかしですね。私は声を大にして言いたい。

あなたは悪くないんです。

人には歩くペースがあります。そして、歩く道も人それぞれ。同じ東京に向かう道程でも、スタート地点が北海道か沖縄かでは、コースが全く違うのと同じことです。

同じ人生がないように、同じ成長というものもまた、存在しないのです。

だから、悲観する事はありませんよ。何故なら、「どの位の速度で移動できるのか」という事もまた、人によって時期によって、それぞれ変わるのですから。

スタートダッシュが早い人でも道半ばで挫けてしまって、先に進めなくなってしまう……というのは、よくあること。

スタートダッシュが遅くても、後半は速いかもしれません。もしかしたら、努力次第で他の人よりも先に行けるかも。

気にしなければならないのは、『私が私の目的地に辿り着くために、どうしたら良いのか』を考える、ということ。それだけを考える事だと思います。

今、頑張っている。それはきっと、明日に繋がります。だから、めげずに日々を立ち向かいましょう。

努力をしても結果が付いて来るとは限りませんが、努力をしなければ結果は付いて来ないのです。ならば、せめて楽しく努力をしようではありませんか。

努力をしている事そのものが楽しく感じられるようになるのであれば、きっと思い通りには結果が付いて来なくても、人生は豊かではないかと思うのですよね。

その努力をしていたという結果が、また違った道筋を示してくれる事もあり。未来に結ばれる成功の形もまた、人によって様々だと思うものです。


 あなたは何も損していない。

それから、もうひとつ……他者が成功していて悔しくても、あなたは決して損をしていないのです。なんとなく損をしたように感じてしまうものですが、実は何も変わっていない。

だから、気楽にまいりましょう。

隣の芝は青いものです。しかし冷静に考えてみれば、自分が持っていないものを人が持っているように、人が持っていないものを自分が持っている可能性もまた、あるものですよ。

人生の持ち物は人それぞれです。

私もまた、要領よく生きて行くというのが苦手で、他の人が楽々飛び越えられる壁を自分だけが飛び越えられないという経験を、何度もしてまいりました。

どうして、自分だけがうまくいかないんだろう。どうして、自分は思い通りにならないんだろう。

それでも一生懸命に努力をするので、やがてその壁は越えられるのですが。そうして壁を越えた時、いつもそこに人はいないのです。

速い人は、とっくにそこには居ない。遅い人は、やがて飽きてしまい、早々にその場を離れて行ってしまうのですよね。

仕事もそう。趣味もそうで、私は一番遅かった筈なのに、気が付けば周りでは、私が一番遠くに立っていることがあります。その更に先には沢山の人がいるのですが、同時期に始めた人は殆ど残っていない。続けているのは数少ない先導者と、その遥か後ろに居る私だけ。

上手い人には追い付けず、下手な人は辞めていってしまう。自分は永遠に一人……なんだかそれは、少し寂しくも感じられるのですが。

ある時友人から、こんな事を言われました。

「俺は、くらげみたいに喰らいついて離れなかったり、歯を食い縛って耐え続けるっていうのはできない。それは才能だと思うよ」

プログラマーにせよ、小説にせよ、決して私に才能があるとは今でも思えませんが。

……なんだかそれは、救われる言葉でした。

そうですね。人より足が遅い代わりに、人よりも長く続ける事ができる。そんな才能の形があっても、良いかもしれません。





人生がそれぞれ違ったものであるように、人の歩いて行く道はそれぞれ違うものですから、やはり他人と比較をするというのは、本来あまり筋が通らない事ではあると思います。

しかし、要領の良い人がポンポンと先へ進んで行く中で、自分だけが上手く行かない時というものは、やはり焦りも感じますし、耐え難い苦痛ですよね。

そんな時は、こんな言葉を思い出して頂きたい。

あなたは、何も悪くない。あなたは、何も損していない。

あなたはただ、あなたの立つべき位置に立っているだけ。

正しい目で未来を見通す事さえできれば、その先に道は広がっていると思います。自分は自分でしかないものですから、その『正しい目』を身に付ける努力を怠らないように頑張りましょう。

私も、頑張りますので。

やがて成長して行った先で、遥か向こう側に居たはずの人達と再会できたとすれば、それは嬉しいことですね。

そんな人が一人でも増えることを、私は願っておりますよ。

お後がよろしいようで。


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