元・なろうコンこと、『ネット小説大賞』なるものに、人生初めての挑戦をした私です。
ネット小説大賞(旧:エリュシオンノベルコンテスト・なろうコン)
題材はもちろん、書籍化しかけて潰れた『(前略)あまりもの冒険譚!』です。
……いやー。当たり前ですけど受賞した事なんてありませんので、本当は隠れてやりたかったんですが。今までは隠れてやっていたんですが。
ふと、私みたいな人間もいるかなあ、と思いまして。ならば、メッセージを発信するべきかと。
今回は、そのようなお話でございます。
つまり、今一歩のところで小説大賞というものに踏み出せず、二の足を踏んでしまっている方々。実は世の中に、それなりに居る可能性も……あるのではないかと。
そんなあなたに伝えたい。
人生は一度です。破れかぶれ挑戦してみるというのも……良いかもしれませんよ。
……なーんて。
いいえ、参加した方が絶対良い、とはやはり言えませんので。挑戦したいけれど停滞している方の、せめて背中を押せればなと。
私もですね、去年までは、正直なんだか小説大賞系の企画は参加するのがどうにも億劫で、気が引けておりました。
だって、通る訳ないですもん。……という、卑屈な思いが私にはありまして。
日本全国様々な場所で、様々な小説家様が、皆一様にプロの小説家なるものに憧れていて、作品を集めて競争する場ですよ。私なんかが通る訳ないじゃないですか。……という、卑屈な思いが私にはありまして。
どーも、挑戦しにくいのです。昔から、宝くじとガチャポンは良いものが当たった試しがない。しかもそれに、実力が絡むときた。
ならば、ちゃんとした作品を書けるようになって、ちゃんとネットを通じて人に認められて、それから書籍になって……というルートが良いのではないか。
そんな事を考えていた私だったのですが、ふと嫁様に怒られました。
「いいから出せ! 落ちても別に困らないでしょ!」
ぐ、ぐぬぬ……。
そりゃね、そうかもしれないんですけどね。
私だって、魂込めて作品を書いている身ですよ。いくら世の中に沢山の作品があって、その中で選ばれる可能性は低いと言ったってねえ。落ちたら落ちたで、それなりにショックなんですよ。SAN値削られるんですよ。
下手な鉄砲も数撃ちゃ当たるでバカスカ投稿して、落ち続けるというのは結構きついんですよ。豆腐メンタルなんですよ。
物語と小説を研究し続けて20と数年。ここまでやってしまうと、落ちた時の「自分使えねーな……」感ハンパないんですよ。
……と、思っていたのですが。まあ去年の終わり頃から少し、考え方を変えて行こうかと思いまして。
手を出せるチャンスがある。辿り着きたい場所がある。……なのにチャンスに挑戦しないというのは、むしろそちらの方が恥ずかしいのではないかなと。
何度失敗してもいいから、竹刀で頭を殴られても良いから、生きている限り、剣を握るべきではないか。
どれだけ剣術に長けていなかったとしても、ですね。
作品を良くする方法は、これまでずっと勉強してきました。これからもずっと、勉強していきます。青春時代をすべて投げ打って物語の創作に当てていたあの日。自分と戦い続けた日。それは決して、無駄なものではない。少なくとも自分の中には、ドラマとして蓄積されて来ました。
書き始めの日は周囲から「何が面白いのか分からない」と言われ続け、「お前は絶対に小説家を目指してはいけない」と目の敵にされた担任教師から言われ続け、歯を食い縛りながら耐えてきた日々があります。
……なんでここまで言われて小説書いてんだと思った事も、ぶっちゃけ何度もあります。
それでも、演劇というジャンルが流行り始めた時代から知識を追い掛け、過去の偉人が残した書物を読み漁り。
ようやく最近になって、「どうして早くプロにならないんですか」と言って頂けたりですね。「自分が文芸編集だったら絶対に放っておかない」と編集さんに言って頂けた事もございました。……勿体ないお言葉でございます。
挑戦は、それ自体がドラマです。
だから私は、挑戦をし続けようと思います。
もし失敗しても、また次があります。その『次』は、小説というジャンルが廃れない限り、ずっと続いていくのです。
ならば……やりましょう。
何度でも苦渋を飲みましょう。
ただ書き続けるのではなく、より多くの人に楽しんで頂ける事を目標として、考えられる手を全て打っていきましょう。
友人にも力の限り相談しましょう。自分のアイデアが本当に成功する案なのか、澄んだ心で見極めましょう。
いっちょ、泥水すすって参りましょう……!
これから何かに挑戦しようと考えている方。大丈夫です。失敗しても死なないのであれば、今回は失敗しても、またチャンスはやって来ますよ。
ならば、挑戦してみただけ得だと考える事もできます。
私のように怖がって怯えてしまう方が、せめてもうひとつだけでも多く、挑戦できますように。
お後がよろしいようで。
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