浮遊する無名作家の浅慮

Apple Pay体験談。メリットとデメリットについて。



ところで皆様、電子マネーなどは利用していらっしゃいますか?

やはり、最もメジャーに普及しているのは『Suica』や『PASMO』などの交通系電子マネーではないかと思うのですが。私もですね、電子マネーと言えばやはり、SuicaやPASMO。カードを持っては、ドヤ顔で『Suicaで』と言っておりました。

そんな中、Apple Payなるものが登場してからも、「なんだか使うのは難しそうだしなあ」という、特に調べなかったが故の感想により、使う事をためらっておりました。

だって、なんだかクレジットカードを登録できたりするみたいじゃないですか。ちょっと怖い感じしませんか。私がチキンなだけですね。

私がこれまでにApple Payを使わなかった理由を列挙してまいりましょう。
  • iPhoneを盗まれたら大変な事になる(気がする)
  • iPhoneを落としたら大変な事になる(気がする)
  • iPhoneを見られても大変な事になる(気がする)
どうせiPhone6では本来の機能を果たせないからいいやと思っていたら、なんだか気が付けばiPhone7を手にしていた私。会社の方から、「いやApple Pay便利ですよ」といった話が出たもので、これを機会に挑戦してみようかと思いまして。

決してスマホの決済システムに興味が無かった訳ではなく、単純に面倒そうだったからというのが一番の理由だった訳ですが……それでもやはり、なんとなく使うのはこわいと。私以外にも、そのような方はいらっしゃいませんか。

しかし、それだけ推奨されれば使わない訳には行きますまい。どれだけ便利なのか、検証してみようではありませんか。

遂に私も、リーゼントでApple Payデビュー。あ、霊剣は出ません。





 『Apple Pay』の、とても楽だった使い方について。

「なんだか登録が面倒そう」「使うのが面倒そう」といった私のイメージは、調べ始めて5分後、早くも吹き飛びました。

なんと、クレジットカードはカメラ撮影して自動で番号を登録する仕様になっていると言うではありませんか。マジかと思って早速試してみたところ、5分もかからずにクレジットカードを手持ちのiPhoneに登録する事ができてしまいました。なにこれこわい。

モバイルSuicaは手持ちのカードを移す方法もあったようですが、チキンな私はすぐには移さずに、Suicaのアプリを利用してモバイル上で発行する事に決定。

やはりこれも、Suicaアプリをインストールして、10分ほどで完了。

程なくして、Walletアプリの中に2枚のカードが表示されました。

Suicaへのチャージは、Apple Payで行う事ができます。つまり、クレジットカードをWalletアプリに登録しておけば、それでOKという訳です。

使うためにはどうすれば良いかと申し上げますと、Suicaは『エクスプレスカード』というものに予め設定されるようで、iPhoneのロックを解除せずとも、タッチするだけで良いのです。

楽じゃないか。

楽じゃないか、Apple Pay……!!

ちなみに、クレジットカードでの決済はどうするのかと言いますと、これはホームボタンをダブルタップしてクレジットカードを表示させ、Touch IDで指紋認証してタッチするだけ。

楽じゃないか……!!

いやー。目から鱗でした。あまりに簡単すぎて、登録時のスクリーンショットを撮り忘れました。


……しかし、待てよ?


クレジットカードって、カード決済じゃないか。どうやって使うんだろう……?


そんな事を考えた私でしたが、どうやらクレジットカードを登録すると、これは『iD』と『Quick Pay』という、2つの電子マネーのどちらかが割り当てられて、これで決済を済ませるようなのですね。


 『iD(アイディー)』と『Quick Pay』、2つのポストペイ型電子マネー。

さて、ここで次なる疑問が生じます。『iD』『Quick Pay』ってなんだ?

これらはですね、『ポストペイ型電子マネー』という区分の電子マネーで、SuicaやPASMOと同じように、店頭でタッチすることで使える電子マネーという事らしいのです。

ちなみに『ポストペイ型』というのは、チャージする事なく、直接手持ちのクレジットに課金される仕組みのことです。

つまり、『iD』『Quick Pay』という2つの仕組みを通じて、カードを店員さんに渡す事なく、サインも暗証番号も入力する事なく、クレジットカード決済ができてしまう。そういう事なのです……!!

「Apple Payで」とは言わず、「iDで」「Quick Payで」と言わなければいけない、という事ですか。ここは要注意ですね。

ところで、『iD』と『Quick Pay』のどちらを利用するのかは、クレジットカードごとに予め決まっているそうで、登録するとクレジットカードの上にアイコンが表示されます。これを見て、ドヤ顔で「iDで!」と言えば良いというワケ。

ここにですね、私は少しばかり感動を覚えましたよ。

と言うのもですね。クレジットカード決済って、楽なようで不便じゃないですか。

毎回毎回、サインか暗証番号入力のどちらかをしなければならない。クレジットカードは店頭で一度渡さなければならない。

小銭を出すのとサインするのは、手間としてはそんなに変わらないと。

私は、このクレジットカードの性質が苦手でして。なんとなく、使う事をためらっておりました。
  • カードを落とすのが怖い
  • カードを使う時、番号とセキュリティコードが店員さんに丸見え
  • 暗証番号入力を見られるおそれもある
  • サインも店頭でちゃんと確認されない可能性がある
しかし、この『iD』『Quick Pay』の仕組みを利用することで、カード情報を見られる事なく、タッチ1秒で決済を済ませる事ができるのです。

なにしろ、iPhoneをかざすだけ。番号もセキュリティコードも何も必要ありません。仮にiPhoneを落としても、指紋認証が無ければクレジットカードを使われるおそれがないのです。

私は思いました。

なんとなく、Apple Payはリスクが高いような気がしていたけれど。むしろこっちの方が、カード決済よりもセキュリティ面では強いのではないだろうか?


……やはりまだ利用したばかりですので、分からない事も多く……セキュリティ面のリスクにつきましては、追って確認する必要がありますが。

ぱっと見は、とても安全なように思えますね。


カード会社の情報漏洩などには対応できないかもしれませんが……そこはまあ、クレジットカードを利用する上では同じですしね。



 Apple Payのメリット・デメリット。

ということで、私の所感としては、とても好感触です。これからは日常における決済の基本は現金ではなく、こちらになってしまうかもしれません。

〇iPhoneを盗まれたら……
指紋認証があるので、すぐに使われる事はありません。落ち着いて、クレジットカードとSuicaの利用を止めましょう。

〇iPhoneを落としたら……
『iPhoneを探す』を予めONにしておけば探せるので、クレジットカードを落とすよりもリスクは低いのではないでしょうか。

〇iPhoneを見られても……
クレジットカードの情報は、カード画像には表示されておりません。これも嬉しい所ですね。

……と、いうことで。

簡単に、メリット・デメリットとして感じた事をこちらにまとめさせて頂きますね。

〇メリット
  • 現金を持たなくても決済ができる
  • ポストペイ型ならチャージしなくても、直接クレジット経由で支払いができる
  • 登録が楽(感動……!!)
  • カードを落としたり、盗まれるリスクが(カードを持ち出して店員に渡し、その後財布にしまう過程を考えると)たぶん低め

〇デメリット
  • Apple Payに依存すると、iPhoneを落としたり失くした時に決済が何もできなくなるおそれがある(現金は持ちましょう)
  • クレジットカード決済と根本の仕組みは同じなので、情報漏洩のリスクは0にならない
  • スマホの使い方がよくわからないと、敷居が高い

特に、Apple Payを利用する時は、iPhoneは必ず『iPhoneを探す』機能をONにして、GPS経由で場所を探せるようにしておきたいものですね。

クレジットカードの明細も随時確認して、変な履歴が無いかどうかをチェックする必要がありそうです。

……と、まだ使い始めて1週間そこらですが、感想はこんなところです。



いやー。それにしても、勝手に難しいと思っていましたが、まさかこんなにも楽だとは。今まで頑張って現金決済していたのは何だったのか。

しかし、『iD』または『Quick Pay』のどちらにも対応していないお店というものも、まだまだ沢山ございますので。感覚的には、まだ発展途上のサービスなのではないかと思えますね。

これからもっと普及して、現金同様に扱えるようになって頂けると、私としてはとてもありがたいのですが。

えっ……? やっぱりiPhoneを落とすのが怖い……?

……ええ。私も気を付けます。……そこはやはり。

お後がよろしいようで。


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