浮遊する無名作家の浅慮

仮に2%を偶然だとしたら、成功する確率は。

仮に2%を偶然だとしたら、成功する確率は。


昨日、貯めていたオイコノミアを見たんですよ。録画リストをぽちぽちしながら、面白そうなタイトルのものをチェックチェック。

いやー、便利ですよね録画は。ビデオテープがハードディスクになった頃くらいから、もはやテープがのびる事を一切気にしなくて良くなりましたね。

私はいつの時代の話をしているのかと。今時ですね、iMacにもDVDドライブが入っていない時代ですよ。もはや、ハードディスクですら過去の産物になろうとしているのです。行き着く先は大容量フラッシュメモリではないでしょうか。

大容量といえば、この間業務スーパーに行った時にですね、1kgの柿ピーが売っていて、これはなんだというそろそろ本題に入りましょうか。

さて、オイコノミアではですね、このような事が題材として挙がっておりましたよ。

『運と努力の経済学』。つまり、その成功は運によって達成されたものなのか、努力によって達成されたものなのかと。そのような事が論じられていて、これが大変に興味深かったものです。

私もお金を稼ぐ、というバッターボックスに来る日も来る日も立ち、果て無き三振を繰り返す社畜なものですから。やはりですね。運と努力という言葉には、非常に心を揺さぶられるものがあります。

バクマンという漫画で、『宝くじ買うのとマンガを描くの、億万長者になれる確率はどっちが高い』というのがありましたね。つまり、努力に結果は付いて来るけれど、必ずしも努力で成功できる訳ではないのだ、という事実があるのではないか。

今回は、そんな『成功と確率』についてのお話を、少しばかりさせて頂ければ、という。





 運と成功の因果関係を説いた教授がいた。

いやー、これは本当に番組を見るまで知らなかったのですが、ロバート・H・フランクという、運と成功という観点から経済を考えた教授がいらっしゃったようなのですね。

『成功する人は偶然を味方にする』という本を出していらっしゃるようなので、こちらも後日、読んでみようと考えているのですが。

番組でやっていたのは、『仮に98%を実力、2%を運だとして、10万人の中で最も優れている人が全員で行うトーナメントに参加した場合、その最も優れている人が予定通りに優勝できる確率は何%か?』というコーナーがありました。

50%か? 60%か? いやいや、80%くらいは……という様々な意見がある中、この教授の弾き出した確率はなんと、21.9%。

これには衝撃を覚えましたよ。間違いなく最も実力のある人間だったとしても、たった2%を運に左右されるだけで、人数が増えれば増えるほど確率が下がっていくと。どうやら、そういう事のようなのです。

大切だなあと感じたのは、人数が増えれば増えるほど、運によって実力と結果が一致しない確率は高まっていく、という事です。ブルーオーシャンよりレッドオーシャンの方が、偶然に左右されやすいという事のようで。

私はですね、競争相手が増えれば、それだけ実力が拮抗している相手が現れるのだから、勝つのは難しいと。そのように考えておりました。

しかしですね、言われてみれば確かに、たとえ実力は一番だったとしても、その方が一番になれない可能性もあるのですよね。

それを考慮すると、もはや実力だけが全てではないと。改めて、多人数の中から勝ち上がるのは難しいのだなあと、再確認したというところなのですが。


 トップになる事の難しさ。

やはりですね。多人数の中からトップになった功績者は、努力家であり実力を持っていると同時に、かなりのラッキーマンであると。確かに言われてみれば、そのような気がいたします。

私もですね、人生を積み上げていく中で、なんでだと。もうこれは勝てても良いだろ、という所で負けるという。そのような経験をですね、何度もしてまいりました。

やはり勝負は水物ですから、努力だけで全てが決まる訳ではなく。外的要因によって結果が左右されてしまう、という事も、やはりございます。

体調が悪かったとか。環境が悪かったとか。

そう考えると、トップになる事は私達が思っている以上に難しく、そして偶然の絡むものなのかもしれませんね。

しかし、ここで忘れてはならないのは、『少なくともトップグループに入る事ができなければ、いかに運が良くともトップにはなれない』という事だと思います。これはですね、ちゃんと番組でも話しておりました。

2%の確率で勝てたとしても、トップグループに居なければ少し前に出るだけだと。トップになる事が大事なゲームの場合、これでは意味がないという事のようで。

やはり番組の中でも、運がすべてだとは述べておらず。曰く、『負けている時は努力が足りない、勝った時は運が良かった、と思う事が大事』とのことです。

なるほど。往々にしてこれは、逆になってしまいますよね。負けている時は運が悪く、勝った時は実力なんだと思ってしまいがちではないでしょうか。

仮に2%を偶然だとするならば、負けている時に2%のせいにして、勝った時は98%だけを信じるというのも、なんだかバランスの悪い話ではあります。

まあこれは、ある種気持ちの問題かもしれませんが。

やはり私も、まだまだ努力が足りていないのだなあ、と。誠心誠意頑張らなければいけないなあ、と思うところで。




ということで、『仮に2%を偶然だとしたら、成功する確率は』というお話でしたが。

私はですね、やはり実力を限界まで引き上げて、その上で何度もトライ&エラーを繰り返すというのが、成功するために最も近い道なのではないかなと、そのように考えております。

確かに、2%に負けてしまうのであれば、それは競争相手が多ければ多いほど不利になってしまいます。しかしですね。それでも、何度も戦場に立ってさえいれば、いつかは成功できると思うのですよ。

死ななきゃ安いものではないでしょうか。本当に、トップグループにずっと立ち続ける事ができるのであれば。

時には、運が左右する要素が大きい勝負もありましょう。そうなると、もう運だけが全てで、ただ天命に身を任せるという事態に陥ってしまいがちではないでしょうか。

しかし、運だけを信じた瞬間、その運に敗れるという瞬間を、私は何度も見て来ました。

私はですね。声を大にして言いたい。どれだけ運が良かろうと、最後は努力した人間が勝つのではないかと。

10枚の選択肢の中、9枚が敗北でも良いと思うのですよ。10枚全部めくるつもりでいきたいものですね。

そんな事を、自他共に認める『運が悪い人』の私は思うのでありました。

……まず、自分の運を信じてあげる事からスタートでしょうかね、私の場合。

お後がよろしいようで。



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