『1億稼ぐ営業の強化書』。そこには、凄絶な営業の記録がありました。
ということで、今回は市村洋文という、すごい社長様の本を紹介させて頂ければと。
いやあ……良くも悪くも、凄まじい。野村證券で伝説の営業マンと言われるだけの事はあるなと。なんというか、私のような一般人には圧倒されてしまい。どう語って良いのか実に悩む所ではあるのですが。
一冊読んで、率直な感想をこちらに書かせて頂ければと思います。
「もはや人じゃないなこれは……」
いえ、決して悪い意味ではありませんよ。ただ、それだけのやり込みと、徹底された努力に裏打ちされた結果だという事を、実に淡々と語っているのです。
ローマは一日にしてならずと言いますが、やはり人が営業という立場でのし上がっていくというのもまた、一筋縄ではいかないのだなと。
ゴール前の青いレンガブロック集団を乗り越えて画面外を進むとあら不思議、ボーナスステージ出現みたいなことは、現実には起きないのです。
1-2の激烈ショートカットがあるせいで、初代スーパーマリオブラザーズの2-1面をちゃんとクリアしたことのある人は、一体どれだけいるのだろうかと。
と、今回はそのようなおはなし。……ではありません。
金策よりも人脈、人との繋がりを作るために行ったことあれこれ。
『お金は信用を数値化したもの』とは、某有名なとあるお方が口にした台詞ではありますが。この本を読むとですね、その理由というのがすっきり繋がると言いますか。私はですね、そのような気がいたしました。
信用を得ること。それは一時のお金を得ることよりも、遥かに難しい事なのだなあ、と感じさせられました。一人の乗客を得るためには何度でも訪問する根性。お客様とアポを終えた後には必ず手書きの巻紙でお礼状を贈るという気合。
これを信用が無い時から積み上げてきたと言うのだから、これは頭を下げるしかない、と思うところで。
そう、信用が無いというのは大変な事なのですよね。大企業で仕事を取ってくることと、名前もない中小企業で仕事を取ってくること。同じ『仕事を取ってくる』という課題なのに、このハードルの違いとはこれいかに。
私もですね、出会った人には必ず感謝の意を示そうですとか、私自身が不適切な対応をしていないかなどは、やはり常日頃からチェックをしているつもりではあったのです。しかしですね、これを読むと全然、まるで足りていない事がよく分かります。
人から信じて頂くというのは、これ程までに大変な事なのですね。
最も、この方は証券会社の方ですので、やはりお客様と言いますと、資産家ばかりになるものですから。私は小さなシステム会社で働いており、少しばかり事情が違う、という事はありますが。
それでも、これほどに熱い歴史は紡げていません。これは是非、見習わなければ。
成功を収めた人は、必ずしも成功ばかりしている訳ではない、ということ。
これですね、何度も色々な本に書かれてありましたが、改めてここにも書いてあるのを発見して、少しばかり胸が楽になりました。何しろ私は失敗ばかりを経験しているものですから。時にはというか何度もですね、心が折れてしまい、地べたを這いつくばるような想いをすることもございました。
ひとつの失敗を失敗のままで終わりにせず、きちんと解決していく手段を取っていけば、いずれ風向きは良くなるのではないかと。そう信じて、これまでやってきた私でございますが。
この本にも、やはりそのような事が書いてある。そうするとですね、なんだかホッとするのです。
……とまあ、私の独り言はさて置いて。
曰く、ラックマネジメントをするのだと。運を味方につける事を考えなさい、ということが、ここには書かれてありました。
私もですね、日々、努力して己ができることの量を増やし、質を高めていかなければならない、と考えてはおりましたが。『自身の運をコントロールする』といった発想を持ったことはこれまでなかったもので。
これには、少し衝撃を覚えました。
成功されている方は、成功するまで続けたのが大事であって、失敗した時にすぐ諦めてしまわないのが大事……ということは、やはりこの本にも書いてあったのですが。それを、運をコントロールしているのだと表現されるとは。
確かに、当たりが出るまで試行を続ける、という目的から考えるとですね。失敗して、失敗しない方法を新たに探し、それを実行していくというのは――……ある意味、ラックマネジメントなのかもしれません。
なるほど。ということは、やはり成功もある種の確率であろうか。
などと、特に意味もない事を考えてしまう私ではありましたが。
なんというかですね、あまりに凄すぎるので、同じ現実世界に起こっている出来事として捉える事ができず。やはり、伝説は伝説なのであった……などと、思わず考えてしまう私ではありましたが。
しかし、世の中にはこれだけ努力していらっしゃる方もいるのです。私はまだまだですね。
この本が教える通り、人の信頼を裏切るようなセコい事をせず、人脈を大切にして己を磨き続けるという事を、私はこれからも実戦して行こうかなと。
この方の所まで到達できるかと言えば、それはあまり自信がありませんが……誠心誠意、やっていくべきだなあと再確認した次第でございます。
なんというか、技術がどうこうよりも励まされましたね。やりたい事に挑戦してもうまく行かない方が読むと、とても元気を貰えるのではないかと私は感じましたよ。
というわけで、この本はそのような方におすすめさせて頂きたい。
しかし、ビジネス書も沢山読んでいると、共通項を括る事ができるようになっていきますね。これは何かの役に立つのでしょうか。
未来に役立つ知識であればと思わずにはいられない所であります。
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