浮遊する無名作家の浅慮

京都・祇園の『京きなな』は、食べなければ損ではないか。

京都・祇園の『京きなな』は、食べなければ損ではないか。

と、いうわけで! 今回は友人と、大阪・京都へと旅行に行ってまいりましたよ、ええ!

大阪に仕事以外の用事で行くのはですね、実に10年以上ぶりということで。私としてもですね、期待が高まる所ですよ。

やはりこれは、ひたすら楽しみ尽くすべきではないか。ええ、ブログなんぞ書いている場合ではなくてですね。

大阪・京都で食べ歩きというのも素敵だな、と。一週間前に決まって突撃! と、企画から既に弾丸旅行の香りがしていた今回の旅行でしたが、見るものは見ていかなければなりますまいと。

そんな中、ですね。大阪は行って温泉に浸かるだけで過ぎ去ってしまいました。

なんと、天候はあいにくの台風ではないか。

やはり神は言っておりました。仕事をしろ、と。

しかし、そんな事でめげる私ではありませんよ。京都で美味しいものにありつきたいと。知恵(友人の)を使って、美味しい茶屋を探す私。

そこで、友達から薦めていただいたのがこちらです。

http://www.kyo-kinana.com/

京きなな。

ええ、名称からするとどこかバナナを連想する所ではありますが、こちらはアイスクリームのお店でございます。しかも、きなこアイスのお店だそうですよ。

その時、既に旅館のチェックインを済ませた後でして。時間としては、既にお茶どきは過ぎていたものですから、どうしようかなとも思った所ではあったのですが。

しかし、この機会を逃すと次はいつになるか分からないということで、やはりこれは行くべきではないかと。行くしかないのではないかと。

出撃!



 『京きなな』との出会い。

ということで、店内少々難しい場所にあるので、事前に調べた方がより確実ではないかと思うのですが。スマホを駆使して発見した所、店内はかなり綺麗な作りになっておりました。

どうもですね、2階はこれは、茶屋になっているのだと。ところがアイスクリームを食べるだけであれば、これは1階のカウンターでも食す事が可能であると。そのようにですね、ご教示頂きまして。

確かに、少しパフェは食べてみたい。しかし、時間は既に夕食どきであると。

今回は時間も遅かったものですから、やはりここはスタンディングオベーションが吉ではないかと。ええ、スタンディングオベーションで。

どうでしょう。私の英語力も、中々の域に達し始めたのではないか。

※スタンディングオベーションとは、イベントなどで観客が立ち上がって拍手を送ることです。

……まあいいでしょう。

立ち食いそばの如くですね、アイスを食すべきではないかと。それなりに降り続く雨の中、台風直撃の真っ最中、私は立ったままでアイスを食しておりました。

さて、そんな環境でも食べたくなるアイス。『できたてきなな』という魅惑の商品です。

今回はですね、『あいのり』というメニューを注文させて頂きました。こちらは、できたてのきなこアイスクリームである『きなな』と、他のアイスを混ぜて注文する事が可能だと言うのです。

なんということでしょう。他のアイスには、私の大好きな『抹茶』アイスがあるではありませんか。良いですよね、抹茶。風情があると言いますか、アイスクリームの世界では宇治金時の次に和風な気がするのではないかと。やはり。

ということで、やはりここは『黒ごま』を選択しました。

注文して待っていると、ふと気になることが。

何故か、あいのりの枠に『プレーン』があります。『プレーン』とはつまりきななのことで、『プレーン』に『プレーン』をあいのりとは……?

そこで聞いてみたところ、できたてかどうかで食感がかなり変わるとのことで、『できたてきなな』と『きなな』のあいのりだという事らしいのですよ。

機会があれば、次回にでも試させて頂きたい。



 『きなな』を食す。

京きなな
見るからにおいしそう。
さて、それでは食してみましょう。一口……。

その時、私の全身を爽やかな風が駆け抜けていきました。

口に入れたその瞬間から、突き抜けるようなアイスクリームの冷たさ。ふわりと香るきななの独特な香り、そして何よりもやさしい甘さ……!!

うつくしい。それでいて優しく、しかし爽快。これまでに様々なアイスクリームを食べてきましたが、この『きなな』にはアイスクリームならではの力強さと、作品としての美しさが混在している。

なるほど。

これは例えるのであれば、エベレストの山頂をスキーで滑り降りるゴリラのような爽快感ではないでしょうか。

アイスクリームにきなこというのは異色のように見えて、実はわりとポピュラーな選択肢だろうとは思っていたのですが。これが想像以上にですね、アイスクリームとして完成された味わいになっております。

甘過ぎずしつこすぎず、しかしそれでいて淡白でもない。この、絶妙な角度でキープする事のできるロッキングチェアのような最適度は、やはり他では見られないのではないか。

他では見られないと言えば、首が曲がりすぎていて一見怖いと思いきや、実は何度も見せる事によって視聴者の視線を釘付けにした某角度。シャフ度のような。

……まあいいでしょう。

続いて黒ごまを食べてみたのですが、こちらは他の場所で見られるような甘さは控えられており。黒ごまの風味がしっかりと出ていて、これは非常に味わい深いものになっていると。

食べれば食べるほど、黒ごまアイスの甘さを感じる事ができるようになっています。うまし。

以前、某ジーンズの神の問いかけに対し、「一番良いのを頼む」と答えた72通りの名前がある男が、「大丈夫だ、問題ない」と言って失敗していた事がありますが。そうですね、やはり一番良いというのは、他には変えられない奇跡なのではないか。

これは、一番良いアイスに限りなく近いのかもしれない。

そんな事を考えながらですね、あっという間に食べきってしまいました。

次は茶屋の方にも挑戦してみたいと、激しく思う所です。




そんな訳でですね、今回は京都のお茶処を探してみました。

普段コーヒーばかり探している私ではありますが、しかしたまには茶も悪くないと。『喫茶店』という位ですから、やっぱりお茶を飲むべきではないか。

そこまで考えてですね、私は気付きました。

今回、お茶飲んでないわ……。

お後がよろしいようで。


スポンサーリンク
スポンサーリンク

0 件のコメント :

コメントを投稿