浮遊する無名作家の浅慮

『最強の囲碁~crazy stone~』に手も足も出ない件。

『最強の囲碁~crazy stone~』に手も足も出ない件。
(https://itunes.apple.com)より引用させて頂きました。

最強の囲碁 ~crazy stone~

ところで、囲碁はお好きですか?

私は中学時代、『ヒカルの碁』世代にまんまと囲碁にのめり込んでしまい。それから高校時代まで囲碁を続けておりましたよ。

何だって!? ヒカルの碁を読んだ事がない!? あの漫画は神の作品だと思います。漫画好きならば、是非チェックして頂きたい。

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専門学校、社会人になってからはやはり、麻雀の方ができる人が多いので、そちらを選んでしまいましたが。私はですね、本当は碁会所にも行きたいのですよね。打つ友人が今はめっきり居なくなってしまいましたので、やっていないのですが。

ルールが複雑な上に戦略も幅広いので、初心者お断りみたいな空気があるのですよね、囲碁は。やはり、これはボードゲーム界のストリートファイター。ガイルもヨガファイアを撃つ時代ではないか。

かく言う私も囲碁はヘボで、勉強しても中々強くはなれないのですが。

やはりですね。あまりに奥が深すぎると言いますか……樹海に入ろうとしてジュカインをゲットしてしまった時のような気持ちですよ。なんですかそれは。


 『一局の長さ』が原因で、囲碁から離れる。

そして、囲碁をついついやらなくなってしまうのはですね。やはり、一局に時間が掛かり過ぎるのですよね。

早碁ならともかく、普通に打つ時はですね、やはり一時間くらい掛けてですね。ゆっくりと打つというのが、囲碁の楽しみではないか。

盤面をじっと睨んで、思考を巡らせる。この手はどうか、いや、こちらの手はどうか。やはり孫の手であろうか。むしろ痒いのは背中ではないか。

と、このようにですね。思考する時間が堪らなく楽しいもので。特に、負け碁を勝ちに導く手筋を発見した時などは、非常にテンションが上がります。

意外と、ただ勝っていても面白くなかったりするのですよね。同じ位のレベルの相手が居ると、一番盛り上がるという雰囲気で。

しかしですね。この性格は、やはり忙しい現代社会には、非常に不向きなのではないか。

趣味にそこまでの時間を掛けられる程、のんびりとはしていられない方も多いですよね。私もですね、やはり仕事の電話が休日に掛かって来る事も多いもので、つい囲碁からは離れてしまっておりました。

つまり、囲碁から離れて麻雀していた訳なんですが。

そこで、CPUの登場です。

何でも、最近の囲碁は人工知能を利用するようになって、非常に強くなったと言うではありませんか。

CPUが相手という事ならば、途中で電話が掛かって来て待たせた所で問題は出ませんし。何より、途中中断が自由にできるという所が素晴らしい。

という事で、早速ダウンロードしてみましたよ。


 対局結果は。

さて、互先、黒番が自分で、コミは6目半。あ、コミというのはですね、囲碁は陣取りゲームで先番が有利ですので、予め後手の白番は陣地を貰っている計算で始める、というものです。やはり、コミットのコミではないと。

あれですね、陸上選手がグラウンドを走る時、周の外側に居る選手は少し前からスタートすると。そのような事と似ているのではないかと。

やはり、クラウチングスタートではないか。いえ、言ってみたかっただけです。

盤の前に座っているようなこの感覚。少しワクワクしますよね。昔懐かしい、高校時代の囲碁部を思い出しますと。

まあまあ、人工知能で強化されたとはいえ、やはり所詮はCPUでしょう。私もですね、ヘボとは言えど、先生の居る碁打ちなのです。ここは負ける訳には行きませんよ。

CPUのレベルを最大の12に設定し、いざ対局……!!

『白の7目半勝ちです。』

……あれ。

おかしいですね。そんな筈は無いのですが。いやー、あれですね。もう長い事打っていなかったので、腕がなまっているのかもしれません。

何回か対局していれば、自ずと本来の力が発揮され……

『白の41目半勝ちです。』

『白の10目半勝ちです。』

『白の1目半勝ちです。』

…………あれえ。

このCPU、たまにですね、ヨセが下手なんですよ。あ、ヨセというのはですね、囲碁が終盤に入った時の、小さな陣地の稼ぎ合いの事を言うのですが。

どうでも良い、関係無い所に打っては地を減らす事もあると。先手後手を意識している様子はありますが、どうにも順番があまり正しくない事があるようす。

そのような側面があるにも関わらず、負けてしまっていると。何故か……序盤から中盤までの強さが半端ないから。

何故、こんなにも大差が付いてしまうのか。そう思える程、中盤までが非常に強いのです。

ああ、ヨセにも大ヨセと小ヨセがあるのですが、大ヨセの方は私がヘボすぎるせいで正直よく分かりません。なんか変な時もたまにあるのですが、それ以上に私がヘボすぎると。やはり、ヘボであると。

これは参った……。どうやら私も、イチから勉強し直さなければならないようですね。





という事でですね。私としましては、ルールが分かり定石が分かる、一般的な打ち手であれば、非常に楽しめるアプリではないかと。

今回、実際にダウンロードしてみて思ったのですが。

忙しい昨今、対局時間を全く気にせず打てるCPUで、これだけの強さを発揮するものは中々ないのではないか。やはり、これからはボードゲームも新たなステージへと旅立つのではないかと。

時代は人工知能ですよ奥さん。

そういえば、井山裕太七冠がAIに敗れるといったニュースもありました。人工知能は進化を続け、やがてヒトの思考力を超える時が訪れると。その時も、そう遠くはないのではないか。

期待に胸が膨らむ所ですね。

とりあえず私は……囲碁の勉強から、やり直して来ようかと思っておりますよ。

お後がよろしいようで。



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