私へ。
勝って兜の緒を締めなさい。
いいですか、これは勝った時にこそ気を引き締める『べきである』等という、抽象的で漠然とした言葉では無いのですよ。
必死で積み上げて積み上げて、大勝利を決めた次の瞬間は、いつも決まって暴落の予兆があるから、そのように言われるのですよ。
『長く停滞していた株価が、とあるニュースでレンジ抜けまで上昇』
これがヘッドフェイクで下落していく可能性があるから、そう言われるのですよ。
しかも、どこまで上がったとしても、安全圏なんてありませんよ。
「もう大丈夫」
「ここまで来たから、もう大丈夫」
大丈夫だった日なんてありましたか?
山を登るのは何年掛かっても、崖から落ちるのなんて一瞬ですよ。
資金。名声。立場。権利。信頼。友情。
いいですか、一瞬ですよ。
無くなるのなんて一瞬ですよ。
たとえば今後、あなたの資産が右肩上がりで上昇して行ったとしましょう。でも、決して自分の事を資産家だなどと過信しない事です。
そこで奢りを見せれば、資産が吹き飛ぶのなんて一瞬ですよ。
たとえば今後、あなたの作品が人気を集めたとしましょう。でも、決して自分の事をプロだなどと思わない事です。
そこで奢りを見せれば、信頼を失うのなんて一瞬ですよ。
たとえば今後、あなたの功績が認められて、今より良い環境に転職できたとしましょう。でも、決して自分の事をビジネスマンだなどと気取らない事です。
そこで奢りを見せれば、職を失うのなんて一瞬ですよ。
私よ、どうしてそうなるか分かりますか。
奢りを見せれば、クオリティが落ちるからです。
「私はもう、プロだから」「権利を勝ち取ったから」「事実、負けなくなったから」
こう思う瞬間に、そこに油断が生じるからです。
その油断で自分自身を見失い、仕事が、作品が、人脈が、資産が、あなたの手から羽が生えるかのように、飛び立って行く事でしょう。
積み上げるのは3年でも、失うのは5分ですよ。一瞬ですよ。
そして、全てを失った事にも気付かず、意味もないプライドにしがみつく事でしょう。私の事だから、恐らくきっと、そうなるでしょう。
悔い改めましょう。
勝った時にこそ、兜の緒を締めましょう。
2017年4月26日 ドル円(夜)
事件は起きました。
※筆者は別に上手いトレーダーではありません。いかにももっともらしい事を書いていますが、鼻で笑う程度でお願いします。
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使ってないんだから、そろそろボリバン消しても良いのでは。 |
111.45付近からレジを抜けて強い買いが入り、111.73付近まで鋭く上昇した後、元の場所まで30pips近い急下落。
111.37を下抜いた後は、111.206のサポートまでショートをまあ狙っても良いのかなって感じの相場。
下手ながらもですね。私のテクニカルでは、そのように見えておりました。
結果は、111.37を抜けてから一気に急降下。111.206に当たった後、反転上昇して行きました。
私、思いましたよね。
111.164抜けなかったら、一旦ジャッジし直しだと。
何故なら、一時間足では別にここで売られなくても良いかなって感じの相場だと考えていたからです。むしろ、レジ抜けてどこまで上昇するかな、というのを見ていましたよね。
朝はそう見ていましたよね確かに。その方向で、利益も抜いてましたよね。
ポジション取ったのどこですか。
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愚かなり、弱き者よ |
抜けてないですよね。
111.164抜けてないですよね。
走って行く時、勢い強かったですよね。戻って来ないなら、別に無理して売らなくても良いかなってポジションでしたよね。
しかも、サポートに当たって折り返して来ている時に慌てて持ちましたよね。
慌ててポジション持った事を百歩譲って許容するとして、逆行してからどうしてすぐにイグジットしなかったんですか?
「111.48までの間に、まあ一回くらい戻って来ても良いんじゃないの? むしろ抜けても良いんじゃないの?」
「だってほら、上昇30pipsくらいあるし。最悪ダブルボトムくらいじゃないの?」
「2017年まだ負け越してないし、大丈夫じゃないの?」
そう思ったのは誰でしょうか。
111.48まで全力でナンピンして死亡。慈悲もありません。
2017年4月。今の所、月単位で最も利益の少ない月になりました。勝ってたのにね。
別にこのブログ、FXブログじゃないんですけどね。私も別に上手い訳でもなければ種銭も雀の涙の、ただの雑魚トレーダーなのですが。
それでも、どうしても書きたくなってしまう時があったのでした。
そんな事を感じ始めたら私は、こう思いなさい。
いいですか! 一瞬ですよ!
墜落なんて一瞬ですよ!
お後がよろしいようで。
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