集英社 (2012-06-22)
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先日ですね、とある方からこのようなお話を頂きまして。
「『キングダム』っていう漫画があるんですけど、あれは面白いですね。これまでに読んできた漫画の中では一番好きかもしれないです」
私はですね、これまで当漫画作品に触れる事は全く無かったもので。へええ、そうなのかと、相槌を打ちながらも聞いていたのでございますが。
しかし、これはプッシュが凄いと。推し推しであると。話を聞いているとですね、とにかく一度でも良いから読んでみた方が良いと。それ程に心打たれる何かがあったと、そういう事らしいのです。
倍プッシュだ……!!
私はですね、人生においてこれ程までに人から漫画を勧められた事も、勧めた事もありませんでしたよ。これはすごい。バクマンのシュージンがサイコーを漫画の世界に誘ったあの日の事が、如実に蘇ってくるようです。
やがてサイコーの所に天使が現れ、こう言いましたね。「あなたは翼が欲しい? 矢が欲しい?」と。
「どっちもくれ」と。そりゃ違う漫画だ。
という訳で、『キングダム』を借りました。
へええ、そうなんですか、それは面白そうですね、と微妙に適当とも取られかねない相槌を打っていた所、後日彼が噂の『キングダム』を持って来てくれました。え、良いんですか、これを読んでも。
でもなんで45巻なんですかね。
え? 雰囲気は伝わるだろうって?
いやあ……どうでしょう。まあ、そこまで言うなら読んでみますよ。
とまあ、このようなやり取りがありまして。
彼が何故、1巻ではなく45巻を持って来たのかという問題については、残念ながら未だに謎のままです。
全巻持っている、と申していたのですが。ふと、私は考えました。
もしかすると、ジュースを零してしまったのかもしれないと。それは近所に売っているりんごジュースのようなモノではなく、驚くべきことにプリンシェイクだったのかもしれないと。
プリンシェイク、おいしいですよね。え、微妙だって? そんな馬鹿な。
そこで私も、やはりこれはある程度、覚悟をして読まなければならないと。これだけ推しに推された作品なのですから、袖を捲くってですね。むしろ、披露スべきは太陽の手ではないか。
まずは、1ページ目をぱらりと。
……面白い!
茶化している場合ではありません。本編いきましょう。
舞台は、秦の世界。
という事で、恐る恐るですね、『キングダム』なる漫画を読んではみたのですが。なるほど、これは私、勝手にファンタジーものかと思い込んでいたのですが、中国の春秋戦国時代をモチーフに、漫画にしたものだったのですね。知りませんでした。途中からの参戦だったもので、やはりこういったものを読むならですね、1巻から読みたいと。そのような想いはあったのですが。
本当に、何故45巻だったのでしょうか。彼的に、グッとくるものがあったのでしょうか。
確かにですね、ただ歴史をなぞっている訳ではないと。これが歴史の教科書を漫画にしたようなものであれば、そこにドラマなどは介入する余地もなかろうと。しかし、これがそうではない。
実話を元にしながらも、様々なオリジナル設定もあり。そうする事によって、登場人物が生きているのです。登場人物それぞれに背景・歴史があり、特に或る決断に至るまでの覚悟などが、はっきりと描かれていると。
どことなくそれは、面白い時代劇を観ている時のよう。過去の偉人が齎す決意や衝突などは、読んでいてやはり、はっとさせられると。
どうにも、これだけ熱心に勧められた事も納得と言いますか。
しかしこうなると、実際の歴史ではどうだったのか、真実を追い求めてみたくなってしまいますね。
残念ながら私は歴史については殆どロクに勉強した事がなく。その方面の知識はゼロに近いのですが、それでも楽しめるものであると。
これは立派なエンターテイメントであると、そのように感じました。
ずぐだんずんぶんぐんゲームに匹敵する何かがあります。国民的な。
「これからの時代を治めるのは、人ではない。法だ」
という発言にも、これだけの重みがあるものかと。これは是非、皆様にも読んでみて頂きたい。
とりあえず私は、1巻から追い掛けてみようと考えております。
大変申し訳ない事に、私は本当に歴史について無知なものですから。このような紹介しか出来ずに、お恥ずかしい所であります。
しかしですね、面白いと感じたのは確かなのです。やはり、事実は小説よりも奇なり。実際に起こった事こそが、最高のエンターテイメントであると。
いや、そもそもただ歴史をなぞったモノではないので、そこはやはりエンターテイメントなのでございますが。
このようなお話を見てしまいますと、私は思わずそのように考えてしまいますと。そういった所で。
勉強不足というのはいけませんね。私も浅慮ながら、様々な事を学習させて頂く立場ではあるのですが。このように、知識があればなお楽しめそうな作品を見付けてしまうとですね、これは悔やまれ方が半端ではありませんよ。
「以前のキミに、垣間……神の一手を見たとさえ思ったのに」と言っていた塔矢アキラ氏の気持ちも、今ならば理解ができるのではないか。
とにかく、まず私はこの作品を冒頭から読んでみなければ。
お後がよろしいようで。
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