浮遊する無名作家の浅慮

原因不明の症状の結果は、過換気症候群だったらしく。

原因不明の症状の結果は、過換気症候群だったらしく。

こちらは、この記事の後編になります。まだ読んでいない方は、こちらからどうぞ。

人と会話をするとですね、一時間ほどで息が上がってしまい、やがて目眩や手足のしびれなどに発展し、倒れてしまう、といった問題。

こちら、ようやく少しずつ治まりを見せ始めました。原因が分かれば、対処は大した事は無かったです。

原因は、『過換気症候群』

しかし、そうだと分かっていないと、コントロールが難しいものでした。

何しろ、酸欠状態にあると身体は錯覚しているのに、息を吸ってはいけないときたものです。

細かく最後まで経緯を書いておきましたので、もしも何かのお役に立てれば幸甚です。







処方されたのは、デパス。

ところで、この原因不明の症状で最初にお医者様にお伺いした所ですね、これは脳の問題なのか精神的な問題なのか、2つに1つである、といったお話を頂いたのですよね。

そして私の場合、血圧が低く体脂肪率も低い事から、やはり精神的な問題なのではないかと。

そのように、お医者様からは言われていたのですが。

可能性が0%ではないと分かっているとですね、これは少し恐ろしくなってしまいますよね。特に原因が分からないという状況であれば、尚更ですね。

私もそうだったので、やはりビクビクしながら日々を生きておりましたと。

そこで、精神的な問題だとすれば、という事で処方されたのがですね、こちら精神科に一度でもかかったことのある方であれば一度は耳にするであろう、例の薬。

デパスでございました。

知らない方のためにご説明させて頂きますと、デパスというのはですね、抗不安薬として処方されるものでございます。

飲めば暫くの間、不安が和らいだり。不眠症や鬱病などに処方される事もあるようですね。

抗不安薬!!

まさか、倒れても倒れてもゾンビのように這い上がる事で有名なこの私が、抗不安薬を飲むことになるとは……。これは、何かの間違いではないか。

・A氏の証言
「えっ? 俺はくらげ、結構メンタル弱い系の人だと思ってたけど」

・B氏の証言
「常日頃から悩みすぎだからじゃない?」

・C氏の証言
「ですよねー」

……あれ?

何か、おかしな証言が聞こえたような気がしますね。この、メンタルの強い事で有名な私が。

とまあ、そのような事があり。最初の2日3日ほどはですね、これを飲みながら仕事をしておりました。


もしも、過換気だったとするのであれば。

デパスを飲みながらも、一通りの検査も行いました。しかし結果は、正常値。

やはり脳の病気ではないでしょう、との嬉しい報告を頂きました。

「やっぱり、精神的な問題でしょう。過換気症候群というものですね」

過換気!

過換気症候群というのは……いわゆるパニック障害というもので、呼吸がどんどんと速くなり、日常生活に支障をきたす心の病気です。

しかし……自分がパニックになっている自覚はありません。

メンタルクリニックにも行ってみましたが、『落ち着いて、日常のストレスをなくすこと』程度のアドバイスでした……まあ、そうでしょう。

お医者様によれば、薬を飲むほどの事では無いでしょう、と。

しかし……そうだとすれば、どうやって対策をしましょうか。

私は、考えました。

この現象はですね、ある日唐突に訪れるのですが、症状の流れは大体、以下のような形でまとまっているのです。

息が上がる
→視界が狭くなる
→目眩や頭痛、耳鳴りなどがする
→視界が使い物にならなくなる
→手足が痺れる
→手足が動かなくなる
→倒れる

という事はですね。やはり、根本的な原因は最も根本にあるのではないか(重複表現)。

すなわち、息が上がる。

ここがスタートです。

やはり酸欠になったのだと、私は勘違いをしているのではないかと。息が吸えない気がするので、息を吸い続けてしまうと。そうすると、段々とそこから先の症状が出始める。

そうだとすれば、まずですね。息が上がること。

これを対策する事ができれば、症状は先に進まないのではないでしょうか。

私は、そのように考えました。


息が上がった時の対処。

そこで……私は息が上がった時にですね、とりあえず以下の対策をしてみました。

逆に、息を吸わない。

やはり『息が吸えない』と思っている事そのものが、これは私の大きな勘違いなのだと、自覚をすることが肝心だと思ったのです。

身体は酸欠だと訴えていても、実は酸欠ではないと知ること。

速く息を吸えば吸うほど、問題は悪化していくこと。

そのように認識する事がまず、大切なのではないでしょうか。

意識を呼吸に向けると、過換気の症状が進んでしまいます。そこで、息が上がって辛くなったら、下記のような対策を試してみるのです。

  • 一度リラックスして、呼吸を落ち着けてみる。(酸素を吸おうとするのではなく、呼吸を整える)
  • 一度水やお茶などを飲み、言葉を止めてみる。
  • 思い切って一度、目の前の相手とは違う事を考えてみる。
  • 昨日の晩御飯はなんだったかを思い出してみる。

このように、とにかく目の前の事や、呼吸の事以外の部分に目を向ける。それを徹底しました。

そうしたところ……なんと、症状が改善したのです!

これは嬉しかったですね……!

理屈を知っていればですね、やはり問題を解決する事も可能であると。

緊張して焦ってしまう時には症状が現れてしまう事もありそうですが、これは時間をかけて、ゆっくりと治していく他に無いのかもしれません。

という事で、当問題は一段落し。やはり脳ではないだろうという事でですね、一度様子を見てみても良いのではないか、とお医者様からも言われたのでした。



おわりに。

しかし、どうしてこのような問題がある日現れたのかと言えば、それは未だに分からず。

過換気を起こしてしまう裏側には何か発作のトリガーなるものがある筈だと言いますが、残念な事にそのようなものも見当たらないと。

一応症状は改善に向かってはいますが、いつまた倒れるとも限らないので、不安は尽きません。

同じような症状で苦悩されている方々。一日でも早く、皆様の症状が良くなりますように。

ところで、この問題を解決する為にですね、採尿・採血・心電図・CTスキャン、と検査をさせて頂いたのですが。

その実支払い金額が、1万円ほどになってしまい。

病気もお金がかかりますね……。

お後がよろしいようで。


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