「加湿器持ってないんだけど、手っ取り早く部屋を加湿したい」
そんな事をお考えのあなた。IHヒーターで加湿する方法があること、ご存知でしょうか。
今回は、そんなお話でございます。
それは、我が家の加湿器に異常があった時のことでした。
嫁様がつい先日まで利用していた超音波式加湿器の掃除をしていた所、振動板の周囲にカルキの白い塊が付いてしまったということで、これはクエン酸で除去するしかないと。そのような結論に至ったそうなのですが。
この加湿器、振動板をクエン酸で掃除したら、どういう訳かミストが出なくなってしまったのですね。
冬と言えば暖房、暖房と言えば湿度ということで。この時はさすがの私も「おい加湿器どうしたもっと熱くなれよおぉぉぉぉぉ!!」と叫んでしまい。
それ程の熱を見せて勝負してはみたのですが、残念ながら、この加湿器はスチーム式ではなかったので、効果はありませんでした。
とにかくミストが出なくなってしまったのは確かということで……調べてみたところ、クエン酸を使って掃除してはならない加湿器というものもあると知りまして。
メーカーに問い合わせた所、「全く問題ない」と……ただの寿命ですか。そうですか。
何はさておき、そのような事情がありまして、我が家の加湿器は一時的に利用不能になってしまいました。
これでは、部屋が寒くて仕方がない……!
どうにかならないものでしょうか。
IHクッキングヒーターは簡易加湿器代わりになるのか。
加湿器が無い場合には、どのような加湿方法があるのかと、インターネットで検索してみました。洗濯物を干したり、風呂にお湯を張って扉を開けておいたり。様々な方法がある事を知った私ではあったのですが。
今回は、やかんでお湯を沸かすという、最もシンプルかつ大胆な手法に挑戦してみようと思い。
早速、実行してみました。
ところで、やかんでお湯を沸かす方法で加湿をしようと思うと、様々な問題が出て来るようですね。
- 火を使うので、酸素を消費する。
- 火を使うので、放っておく事ができない(火事の原因になるおそれがある)。
- 加湿し過ぎで、部屋がカビの原因になる可能性がある。
加湿し過ぎはともかく、火を使うがために見ていなければいけないというのは、少し良くないですね。
うーむ……どうしたものか。
……おや?
そういえば、IHクッキングヒーターなら火を使わないぞ。
そういえば、出力調整もできるぞ。
我が家のIHクッキングヒーターは消費電力1400~200Wで、切り替え可能です。
以前利用していた、スチーム式加湿器の消費電力は160W。
「200wで使えるのか……。そうか……」
私は思いました。
もしかして、割とイケるのではないか。
イケイケではないかと。
そこで早速、IHクッキングヒーターに水を入れたやかんを乗せて、200Wで加熱してみました。
若干我が家のものとは違いますが、このように細かい出力切り替えが行えるタイプのものです。
アイリスオーヤマ
売り上げランキング: 11,155
売り上げランキング: 11,155
IHクッキング加湿器を利用してみた結果。
さて、加熱を開始して暫くすると、「ボコボコ……」と誰かが溺れたのではないかと思えるような音がしてきたので、まさかどこかにマーティン・ブロディが居るのではないかと部屋を探してしまったのですが、それは沸騰の合図でした。あ、マーティン・ブロディというのは、『JAWS』という映画に登場するナイスミドルです。
最初は1000Wで沸騰するまで加熱してみようと思っていたのですが。
これはワット数がちょうどいい事に若干のエクスタシーを覚えただけではないか、という事実に気付いてしまいましたので、200Wで加熱することに致しました。
すると、想像以上に地味な光景が繰り広げられました。
「あ、これ、後ろでサーキュレーターをつけた方が良いんじゃない?」
そんな嫁様のご提案もあり。
「ああ、なるほどねー」
背後には夏場、扇風機代わりにもなっているサーキュレーターをぐるぐると回転させ。
やかんを熱し、その背後で風を送ってやかんを冷ますという、世にも奇天烈な光景を拝むことになった私。
(え……? これ、果てしなく電気が無駄なだけじゃない……?)
そう思い、直接サーキュレーターをやかんに当てるのではなく、その蒸気に向かって風を送る事にいたしました。
利用してみた結果、30分ほどで部屋が暖かくなってまいります。
もちろんエアコンと併用ではありますが、部屋が暖かいなと感じた後にIHクッキングヒーターを一度オフにすると、その後部屋は暫く暖かいままだという事実が得られまして。
小まめに見てやる必要がある訳ですが、これ加湿器買わなくても良いんじゃないかという根本的な疑問に突き当たった私です。
……さすがに長期の使用は加湿し過ぎ問題がありそうなので、やめておきましょう。
利用する前は窓の結露などを気にしていたのですが、暖かくなったらオフにすればよく、こちらはまったく問題ありませんでした。
普段とそんなに変わらない状態で、かつ迅速に部屋を暖める事ができます。
やかん自体も熱を発しているので、やかん周辺は特に、暖かさを感じる事ができました。
とりあえず加湿器が復活するまでは、この方法で行きたいと思っております。
まとめ。
ところで、この方式で加湿をするに当たり、もうひとつのメリットがありまして。それは、『やかんで沸かしたお湯で紅茶が淹れられる』ということ。
これは優雅なティータイム。午後のひととき、のんびりとお菓子でも食べながら飲む紅茶は、まだ格別の味です。
つい先程まで、部屋が乾燥して「アヒョオオーウォ!」と叫んでいたのが嘘のよう。
やはり加湿し過ぎ問題があるので、加湿器が復活するまでの繋ぎにはなりそうですが……これはこれで、便利かもしれませんね。
お後がよろしいようで。
スポンサーリンク
スポンサーリンク
0 件のコメント :
コメントを投稿