浮遊する無名作家の浅慮

ま、『魔法陣グルグル』が、3度目のアニメ化だ……と……?【漫画レビュー】

魔法陣グルグル2 (1) (デジタル版ガンガンコミックスONLINE)
スクウェア・エニックス (2013-07-22)
売り上げランキング: 5,119



タイトルの通りなのですが。正直これには、かなりの衝撃を受けました。

マジですか、スクウェア・エニックス。どこまで行くんだ、ドキドキ伝説。といった感じで。

連載が始まったのは、1992年の8月ですよ。もはや今から25年も前の話なのです。それだけ、人気がある作品ということですね。

25年あったら、小学生も立派なオッサンに進化していますよ。という事はですね、当時この作品に魅入られた子供達というのは、今となっては皆、立派なオッサンなわけです。

既にキタキタおやじを笑えない世代に突入している訳です。それはどうにも、感慨深いですね。

永遠の5歳児、野原しんのすけのような。かの有名な江戸川コナン君も、「あれれー、おかしいぞー」なんて言いながら、時は去ること20年以上ですよ。もはや、一番おかしいのは彼自身なのではないか。

一刻も早く、空条承太郎さんに『ちょっとうちでもザ・ワールド発動してるかもしれない』と手紙を送った方が良いのではないか。


いや、これはグルグルの記事でした。


いやーしかし、まさかの再アニメ化ということで。

あまりにもニュースが衝撃的だったもので、期待と混乱で、もはや今から心がドキドキ伝説魔法陣グルグルですよ。

第一作は2003年で終了してしまっているので、もしや最近の人は、むしろ『魔法陣グルグル』の事を知らないのではないか。

今、2017年ですからね。今12~13歳、最も魔法陣グルグルが好きそうな世代の人々は、知らずに今を過ごしている可能性もあるわけで。

勿体無い。これは非常に勿体無い事なのではないでしょうか。

据え膳食わぬはなんとやらと言いますが、これはジャンプの黄金期にスラムダンクを読んでいないレベルで勿体無いのではないか。

いや、それは流石に言い過ぎかもしれませんが。


ということで、魔法陣グルグルの魅力が一体どこにあるのかという。
何故、この摩訶不思議ワールドに惹き込まれてしまうのかという、そんな話をさせて頂ければなと。


どうしても、紹介の中で若干のネタバレを含んでしまうと思いますので、もしや読んでいないですという方はその点、もしやご注意頂ければなと。



 村の名前が一周通り越してセンス良すぎる件。

私ね、少しこれはマイナーな話になってしまうのかもしれないのですが、魔法陣グルグルの面白さってまず、この街や村の名前にあると思うのですよ。

まずね、主人公が最初に居る村、なんて名前だと思いますか。『ジミナ村』ですよ。『ジミナ村』。

もうね、まずこの名前に惹かれましたよね。「あ、こういうのもアリなんだ」とね。幼心に思ったものですよ。

私としてはですね、これはもはや適当の一言では言い表せない、絶妙なセンスを兼ねていると思うのですね。『アッチ村』とかね。もはやどっちなのかツッコむのが馬鹿馬鹿しく感じられる程に爽快で罪深い。

魔法陣グルグルという漫画は、『よくわからないもの』によって構成されていると言いますが。この、『よくわからない感』が醸し出されているというのがすごいと思います。表現できないですよ普通、『よくわからない感』というのは。

そして、少年漫画ならではの熱さが、この『よくわからない世界』に存在している登場人物達の中で、『何故かある』というのが良いのではないか。

様々なものが混在していて、もはやカオスな闇魔法、といった感じで。

やはりこれは、一周回ってよくわからないのではないか。

ということで、私にはよく分かりません。すいません。

勇者ニケは旅が進んでいく中で、『光魔法キラキラ』という魔法を覚えるようになるのですが。一番最初に使えるのが『自分の剣』を作り出す事だったりなんかして。

この『自分の剣』、斬れない・振れない・攻撃を避ける(剣が)。
自分を忠実に表わしているというのが、もう発想として天才的過ぎるのではないか。

よく分からないながらも、「あ、そうかもしれない……!」という、謎の納得感を得られる。これが凄いのではないか。

思わず、そんな事を考えてしまいます。



 ククリはかわいいのだろうか。

「失敗しちゃった」でお馴染みのククリ先生ですが、彼女もまた、『よくわからない感』によって構成されている節が多々あり、その中に『よくわからない可愛さ』というものがあるという所で、これはかわいいのでしょうかと。

最終的には、やはりよく分からない。

ニケ君を一途に想っている所などは、私も少年時代には、やはり感銘を受けた部分がある訳で。そういった点で鑑みると、やはりこれはかわいいのではないか。

しかしニケとククリって、ニケがボケもツッコミも両方こなすハイブリッドな性格なのに対して、ククリはボケ一辺倒なんですよね。

なので、このボケ(↑)がむしろボケ(↓)に見えてしまう可能性もあり、その点が気になってしまう方が居るとすれば、これはどうなのだろうか。


やはり、よく分からない。


といった具合で。


……どうしよう。このレビュー、よく分からないとしか言ってないぞ。

私は好きですけどね、ククリ。1990年代の少年漫画は、この手のすっとぼけ娘が多数登場したような気がしなくもないような。

何やらブームが来てしまったのではないか。それは、ククリによる相乗効果なのではないだろうか、という。

まあ、私にはよく分かりませんが。

いずれにしても、登場人物一人一人にはこのような場所ではとても語り切れない程の魅力があり、それは作品全体の魅力を大幅に底上げしているのではないか、という事についてはひとつ、言えるのではないかと。

むしろ、かわいいのはジュジュではないか。

トマの影が薄いのではないか。

といったところで。




文字通り、なんだかよく分からない感想になってしまいましたが。

やはり私としては、この『魔法陣グルグル』3度目のアニメ化については、期待せざるを得ない魅力があると思っているのですね。

その中で、今となってはグルグルの存在を知らない若い世代にも、広く読まれる一作になれば良いのではないか。そのような事を願ってなりません。


しかしながら、今時の作風というものはやはりあると思いますので、これが受け入れられない世の中にはなっていて欲しくないなと。

良くも悪くも遊び心が多分に含まれた作品だと思います。その遊び心が受け入れられないというのはですね、やはりちょっと残念ではないかと思うものです。

たまには、アイスに納豆をかける遊び心があっても良いのではないか。

あ、嫁様曰く、トルコアイスのようになるとの事なのですが。

兎にも角にも、今後を見守ってみましょうぞ。

お後がよろしいようで。




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