浮遊する無名作家の浅慮

やはり、『圧勝』には不思議な魅力があるのではないか。【漫画レビュー】

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ここ最近は、『マンガワン』というアプリで漫画を読む事が増えています。

毎日4話まで、マンガが無料で読めるということで。ふとした時の息抜きにぴったりで、良いですよね。

日曜日は『恋愛』推しということで、恋愛ジャンルの漫画が毎週更新される事になっているのですが。

今回は、そのような作品の中から、小虎先生『圧勝』という漫画を紹介させて頂ければと思います。

これがですね……色々と衝撃的で、私は度肝を抜かれましたよ。ええ。





意味深なタイトルの裏に隠された物語。

さて、この『圧勝』というタイトルについてまず気になる所かと思いますが。

謎ですよね。圧勝。なんの意味があるのか……。

実は、今の所はこの『タイトルの謎』については、謎のままということがあり。

もともと作品の内容も謎ばかりで、未だに分かっている事は少ないのですが。それでも少しずつ、お話は前に進んでいきます。

なので、このタイトル問題もですね……物語を読み進めていくうちに、解決する類のものなのではないかと思いつつ。

先程、上記で『恋愛ジャンルで』と申し上げましたが、正直これまでの話を読む限りでは、別段恋愛ジャンルでは無いような気すらしてきています。

それ程に、話の内容は謎が多く……逆に言えば、興味深い内容が多い、ということでもありますね。

主人公の隣に住んでいる吉田さんが可愛い、くらいのレベルで進んでいく話なのかと思いきや。衝撃的すぎる展開に、私は若干戸惑いさえ見せておりますよ。

この辺りは是非、本編を読んで頂ければと思うばかりで。

可愛らしい絵柄に相反するディープなストーリーは、ギャップを生み出すという意味で、やはり読者の期待を煽りますね。……私はどうも、まんまとやられてしまったようです。

そうでありながら、未だに話の方向性すらよく分からない、というのは……。

一体どこに着地するんでしょう、この物語は。続きが気になるばかりでございます。



ほんわか優しい絵柄でありながら、クールでドライ。

何より特徴的なのは、なんとなく優しい絵柄なもので、あたたかい話を連想してしまいがちではないかと思うのですが。

これがもう、180℃くらいの勢いで、絵柄と物語の性質が逆転しているところではないでしょうか。

いや、温度ではなく角度ですね。こりゃまた失礼いたしました。

お恥ずかしながら私、この漫画の紹介ページなるものを初めて発見した時に、これはラブコメディではないかと、そのような事を考えてしまったのですが。

いざ蓋を開けてみるとですね、これはまったくコメディではない。物語は淡々としていて、それがどうして、ページを先に捲る原動力になっているのです。

なんとなく個人的には、人間味溢れる話の方が、自分の性に合っていると思っていたのですが。この漫画は、そうではないのに先を読んでしまうと。

これがまた、不思議な感覚でございます。

登場人物は全体的に、学生らしい恋愛の悩みを抱えながらも、自分にコンプレックスを抱えている人ばかり。

そのような人物達が、時にはサイコホラーのように狂った態度を取ってしまいながらも、吉田さんを中心とした闇に呑まれていく、という……。

……うーむ。やはりこれは、何のジャンルなのか分かりませんね。


いやでも、面白いですよ。私としては、最近かなり注目している作品でございます。


個々が個々の問題を抱えるヒューマンドラマでは、その過去から現在までの間で、どうしても触れられない、或いは苦手である、といった、登場人物ごとの『壁』が存在している事が多く。

それをどのようにして乗り越えるかというのが、作品全体のテーマになる事が多いと感じているのですが。

そういった観点からするとですね、やはりこの『圧勝』は、登場人物が抱える悩みがユニークであり、しかも面白いのではないでしょうか。

そして、登場人物それぞれがある意味では欠陥を抱えており、その欠陥、つまりウィークポイントをですね、物語の中でこれまた鮮やかに突くような構成になっているのですね。

そうする事によって、登場人物達の間で感情に変化が起きると。その感覚が、この作品においては非常にリアルなのではないかと。

非日常にして、リアルであるというところが。妙な魅力を生んでいるのではないかと。

……というのが、私の読んでみた感想ではあるのですが。





ということで、『圧勝』という漫画に秘められた面白さなるものに胸を躍らせつつ……。

やはり『マンガワン』というアプリは良いですね。こういった作品が無料で読めるというのは。

しかし、この作品については細切れにして話を読むよりも、まるっと一巻で読んだ方が楽しめるのではないかと思います。

こんな事を書いていて、昔『エイケン』という漫画が密かに流行った時にですね、あの作品を好きな方々は『エイケニスト』と呼ばれていた事を思い出しまして。

むしろここは、『アッショニスト』になるべきなのではないかと。

どうでもいいですね。

お後がよろしいようで。





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