浮遊する無名作家の浅慮

大切な日に限って、iPhoneの電源は落ちている。

大切な日に限って、iPhoneの電源は落ちている。




本日、とても恐ろしい事態に遭遇しました。いや、大したことない話なんですが。
同じような被害者が出ないよう、是非皆様にはこれから書く問題に対し、例えば目覚まし時計を二重にするなどのトラブル回避を意識して頂きたい。

なんかiOS10にアップデートしてから、挙動が安定しないんですよ!!

なんでなん? まだアップデートの時期が早すぎたんか?
妻のiPhoneは16GBだったからなのか、空き容量不足で大変な事になるし……(初期化して治ったそうですが)。
元の快適なiPhoneライフの帰還を願います。



 事の始まり

前日は、仕事でとある場所まで出張。
朝11時に会社の同僚と待ち合わせをして、現地に集合。間もなく先方の担当者と出会い、作業開始。
予定していた作業の見積もり時間は、まあ大体半日程度。最も時間の掛かる処理をサーバにさせて、終わるのを待つまでは誰も作業ができない状態。

サーバは動かせないので他のモノを準備し、それも終わり。14時頃にはサーバに任せていた処理が終わって、人間が作業できる状態になりました。
と言っても、もう準備は全部終わっています。これで先方に確認して貰えれば終わりかなー。
同僚との会話も、少し明るい色が見え始めました。「これさっさと終わらせて、お茶でも飲みに行きませんか?」「そうですね!」
一日ホテルで泊まりなので、この仕事が終わってしまうと他にやる事がありません。のんびりと街観光でもするかなあ。
なんて思っていた矢先。

起こりました、トラブルです。

どうも、先方に置いてあった機械との連携がうまく行っていないみたい。調べた所、まだ発生した事のない問題だという事が発覚。
会社に居る人間にも連絡を取り、一致団結して問題解決を目指します。
私も現地のシステムを触って、どこに問題があるのか、その原因を追求しました。こんな時、自分が技術職だと自ら追求できるので話が早い。

うちのシステムの一番深い所じゃないか……

どうやら、問題は最も難しい部分で発生していました。
その場でシステムを弄る訳にはいかなかったので、社内メンバーと連携を取りながら、会社で対応して貰う。

…………なんだよこれ、全然問題が解決しないぞ。

営業の人を経由して、先方の機械の担当者にも連絡を取る。事情を説明して、向こう側のシステムの仕様を聞き出して、それをまた社内に連携して……

とか言っていたら、21時になりました。

「これで問題は解決したはず……!」

そんな頼もしい言葉と共に、最終試験が開始です。1時間程の試験を終えて、ようやく終了した仕事。16時終了予定だったのに、気付けば22時まで遅延していました。
良かった良かった、でメンバー全員解散。私は同僚と晩飯を食べに出掛けるという。



 そして起こる悲劇。

飯を食って、23時。今度は妻とSkypeで話す約束があったので、ホテルに戻ってiPadからSkypeを起動します。便利な世の中になったものです。
家で一人で待ってくれている妻と会話をして、一時間程が経過しました。そろそろ寝る準備をしなければ……。この段階でもう、日付が変わっています。

本当はもっと早く、Skypeで話す予定だったのに。もう、予定が後倒しの連続です。
ああしまった、会社のメールも確認しなきゃ……。
全ての準備が終わる頃には、時刻は1時45分を回っていました。

まあ、でも良いんですよ。

次の日は、7時に起きれば全然間に合うのだから。

そう考えながら、iPhoneの目覚まし時計をセット。その時の私は、こう考えていました。

「起きるのが7時だから……まあ、6時半にでも目覚ましを掛けておけば良いだろう。スヌーズ機能だと止めてまた寝ちゃう可能性があるから……6時半と、6時45分と、6時50分。ええい、イライラするかもしれないけど、7時にも目覚まし掛けちゃえ」

iPhoneは目覚ましを複数仕掛ける事ができるんです。いつもやっている方法で、起きるべき30分前に目を覚まし、実際に動き出すのは30分後。こうすることで、低血圧の私でも問題なく朝を迎える事ができます。

できる筈でした。ええ、その時までは。

目覚ましを掛けてすっかり安心してしまった私は、iPhoneを使って眠りに誘う音楽をYoutubeから聞いておりました。
θ波がどうのこうので、どうも聞いていると心地良い眠りに就くことが出来るようなのです。

やがて眠くなると、イヤホンを外してiPhoneの音楽を止めて、睡眠。
iPhoneひとつで何でもできる。便利な世の中になったものです。
そして…………

「なんか明るいなあ…………。でもまだ目覚まし鳴ってないし、いっかあ」

夜明けに目覚めた私はそう思い、もう一度眠りに就きました。
しかし、外は明るい。何度か目を覚ましながら、夢現の状態が続きます。
暫く眠って、また起きて。…………まだ鳴らない。眠る。起きる。鳴らない。

「…………あれ? さすがにおかしくね…………?」

ふとそう思い、iPhoneのスイッチを押しました。




画面がつきません。




「…………えっ? 今何時?」

そう思い、気付いた時には7時40分。
寝ている間に、iPhoneの電源が落ちていたのです。私に何の連絡もなく……いや、眠っていて気付かなかっただけかもしれませんが。
しかして私は、7時半に朝食の約束をしていた同僚と、8時半にホテルの1階で待ち合わせて、苦笑しました。

「ご、ごめん…………」
「そんな事もあるんですね」

痛え…………!! なんか言葉が痛いよ…………!!
いや、そんなに責められはしませんでしたが。個人的に言葉が痛い。




iPhoneの目覚ましだけに頼っていると、こういう肝心な時に電源が落ちていたりするものなのだなあ…………と、身を持って知る事になりました。

本当に起きたい時には、iPhoneの目覚ましだけ沢山セットしても駄目なんだということに。


しかし、なーんで電源ダウンしてたのかなあ…………。それだけは納得が行かないよ…………。


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