さて、それでは『少年マンガっぽい話を書こう!』の続きに行きたいと思います。
可愛いヒロインが登場すること
最近は絵だけで可愛くなる不思議現象が多々発見されていますので、このコーナーは最も筆者にとって難関かもしれません。ですが、ここは小説や物語として、可愛くなることを考えていきたいと思います。
可愛いヒロインと一概に言っても、可愛いヒロインって何だよ、という問い掛けになってしまうと思います。
世の中には清純派・アイドル系・お姉系・ギャル・天然に始まり、
ヤンデレ・ツンデレ・電波・ロリ・ぽんこつなどなど、新たなヒロインの登場には底がありません。
世の中は可愛いヒロインに飢え過ぎているんだ…………!!
なので実際の作品を見てみると、実に様々なヒロインが登場し、その種類も千差万別なのですが……可愛いヒロインって、何でしょうか。
実はヒロインの性格や外見的要素って、ある程度何でも良かったりします。
蓼食う虫も好き好きとはよく言ったもので、可愛くなるように仕向けられていれば、ある程度何でも可愛くなります。
『可愛いは作れる』ってやつですよ。
では、どんなヒロインなら可愛くなるのか。
これも一問多答制なので難しい所ですが、簡単なものをピックアップ。
- ヒロインが主人公と密接に関わっていて、可能なら恋愛感情を持っていること=主人公の内情が最も感情移入し易い事を逆手に取ったアプローチ
- 考え方や仕草、行動に女性的な面が強く出ていること
となります。
しかし、後者の『女性的』云々については人によって感じ方が実に様々であり、時代や流行もあるので安定しません。
無難なパーソナリティを追求するのであれば、ピンクレディー辺りを意識しておけば大丈夫だと思います(お前幾つだよ)。
いや、ピンクレディーって本当、幾つになっても女性的だと思うんですよ。あれを素でやっていたら私は驚愕しますね!
…………とまあ冗談はさておいて、自分が女性的な魅力ってこうでしょ! と思う事を意識すれば、それに共感する人は一定数以上は絶対居るので、それで良いと思います。
え? 自分はコアな好みで周囲に理解してくれる人がいないって? それは…………。
『こいつ可愛いなあ』となる主人公や他の登場人物の感情を使って、ヒロインの可愛さを演出しよう、っていうのが前者の考え方。
これは結構やり易い方法で、筆者としてはかなりオススメできます。
可愛くないヒロインが割とガチで可愛くなります。電波とかヤンデレとかね。
そういえば、『電波女と青春男』なんてライトノベルがありましたね。絵の要素を除いてエリオが可愛くなったのは、主人公がエリオの事を可愛いと思ったせいだと思っています。
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まあ、全く無難に行くなら、無難な性格で『可愛い』だけを追求してあげれば良いと思いますよ。最近はそういう供給も減っているような気がするし。
敵キャラが主人公と同等か、それ以上に魅力的であること
バクマンを読むまではあまり意識していませんでしたが、これ結構重要ですね。気付かなかった。なんでバトルが面白くならないんだろうなあ……というのは、2014年に小説を書いていた時はずっと悩んでいたのですが。
今では、ある一つの解答としてこれがあるなあ、と思っています。
敵キャラだって人間なので(いや人間じゃない事もありますけど、『感情』を持っている場合は人間として扱う事として)、そこには当然敵キャラクターとしての、主人公と対立する想いや目的としている事なんかがあって。
それらが描かれた瞬間、敵キャラクターは主人公に負けず劣らず人気のある登場人物となります。
そういえば、『弱虫ペダル』の御堂筋君なんかは魅力的な敵キャラクターの筆頭ですよね。
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スポーツ漫画には絶対に登場する要素ですが、普通のバトルものになる時は意識から外れていたりしがち。
得体の知れない強い敵と戦う主人公…………!! でも勿論良いのですが、そればかりだと飽きてしまいますよね。
ということで、敵キャラクターを魅力的にする方法は、
- 敵キャラクターに物語における役割、目標、行動などを与える
- それらが主人公とぶつかってどう戦いになり、どう打ち砕かれ、どこに決着するのかを意識したシーン構成にする
といった所かなと。
最終的に、敵キャラクターは主人公よりも人気になってしまったりする。
だから、次の章で仲間になって登場したりするのだ…………!! そうですよねピッコロさん!!
その中で、目新しさがあること。
これが最後になりますが、目新しさって一体なんだろう?あんまり扱われていないテーマ、世界観…………何でもありますが、個人的には、筆者はここに時間を割くのは最後でも良いのかな、と思っている節があります。
というのも、目新しさって登場人物やテーマ、世界観を追い掛けていくと、勝手にユニークになる事が多いからなあ、と思っているからです。
勿論、例えば『鋼の錬金術師』みたいに凝った世界観にしても全然良いんですけど、あれは話が面白いから全体が面白いのであって、個性的な世界にしたから面白い訳ではないと思うんですよね。
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一つの要素としてはあると思うのですが、メインかと言われるとそうではないのではないかと。
世界観凝りすぎて話が最後まで行かなくて未完結、なんて反吐が出るほど聞いてきたというのも…………。
ということで、プロットが一通り最後まで書けたら考える、という手法をオススメします。
筆者の抱える『小説の書き方』では、世界観って最後に考えている事ですし。
…………ということで、ここまで『少年マンガっぽい話』について見てきたわけですが。
筆者も長い事、少年マンガっぽい話を追い掛けてきて、ようやく何となく、物語の全体像が見えてきたのかなあ、と思っています。
そう考えると、過去に登場した人気の少年マンガというのは、殆どこれらの需要を満たしているんですよね。本当にすごい。
まだまだ筆者も研究する事ばかりが多い身ですが、物語創作は一生勉強だと思っているので、これからも頑張っていきたいなと思っておりますよ。
それでは!
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