浮遊する無名作家の浅慮

最低限、覚えておきたい小説の文章作法について。

もっと砕いた小説の書き方⑨ 日本語の文章作法を知っておこう!

「小説を公開してみたところ、なんだか知らない文章作法の事について指摘されてしまった……」


このような経験はございますでしょうか。

さて。知らずに書くと色々言われてしまうけれど、知っていても、最初のうちはいまいち納得できない事も多い、『文章作法』のコーナーでございます。

文章作法に従うということは、ある意味では『表現の自由』を奪うという事でもあると。そのように認識されている方も、やはりいらっしゃいます。

たとえば、小説で『(笑)』を許すか……という事で、小さな議論が繰り広げられたり。

顔文字はさすがにアウトでしょう! ……というお話もあったりと、議論は尽きませんね。

なんで、と。私はこのように書きたいので、こう書きます、と。そのように主張される方も、多いのではないでしょうか。

しかしですね。少し、別の視点から見てみましょう。


文章とは、第三者が読むことで、初めて意味を成すものです。


確かに、どのように書いても良い。それは、書き手の自由ではあります。しかしそこには『読み手側がどう感じるか』といった、違うベクトルの問題が存在している事もまた、事実としてあるものです。

せっかく小説が面白くても、文章作法が気になってしまうと読めなくなる事もあり。お互いに、残念な気持ちになってしまいますよね。

……という事で、ここでは私が最低限意識している文章作法を記述しておきますので、参考にして頂ければと思います。

時代と共に、文章作法は変わります。

古くなれば更新していきますが、ここに書かれている事がすべてではありませんので、その点はご注意お願いできれば幸甚です。





三点リーダ(…)、ダッシュ(―)の使い方について。

わりと、よく知られる文章作法の代表的なものが、この『三点リーダ』と『ダッシュ』です。

こちらはそれぞれ、二個セットで使われます。

書き始めの頃は、三点リーダだけに三個繋げて『………』位の長さで使いたくなる事もありますが……。

この長さは今の所中途半端だとされておりますので、『……』としましょう。

三点リーダではない点を繋げて書くこと。たとえば『・・・』なども、あまり好まれない表現のようです。

同じように、ダッシュも『――』として使いましょう。

2の倍数ならば良いのかということで、ついつい長めにしてしまいますが、三点リーダやダッシュはあまりにも入れすぎると、余計に読みづらくなってしまう事がございます。

何事も適度に、が良いですね。


句点(。)の使い方について。

基本は、文の終わりに使用されます。

ただし、台詞で使うカギ括弧「」の終わりだけは、文末である事が明確に分かるため、句点は用いないルールのようです。

○「何言ってるの。基本的な文章作法くらい、覚えていて当然でしょう」
×「何言ってるの。基本的な文章作法くらい、覚えていて当然でしょう。」

しかし、この法則……なんだかおかしいな、と思った事はありますでしょうか?

上の間違っている例。これも、よく見かける気がする。

そうなんです。学校の教科書では、たとえカギ括弧の手前であっても、句点を打つのが一般的なんですよ。

その昔。書籍、とくに文庫本や雑誌などでは、1ページに記述できる文章量の関係で、どうしても文字を詰め込みたくなる事がありました。

そのため、カギ括弧手前の句点(。)を抜かすことで、文章の圧縮を図った、というのが事の始まりだという事のようです。

そういえば、『涼宮ハルヒの憂鬱』などは、カギ括弧の手前に句点を入れていましたね。


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なので、まったく駄目という訳では無いようですね。

ちなみに、スーパーファミコン時代のRPGは文字の制約が本よりもさらに厳しく、台詞の終わりのカギ括弧(」)そのものを省いていました。

時と環境と共に、文章も変化していくのですね。


感嘆符(!)と疑問符(?)の使い方について。

それぞれ、エクスクラメーションマーク(!)とクエッションマーク(?)と呼ばれます。
えくす……? えくすくら……えくらめ……

これらを使用した後は、全角空白一文字分のスペースを空けるのが原則となっています。

○「事件は会議室で起きているんじゃない! 現場で起きているんだ!」
×「事件は会議室で起きているんじゃない!現場で起きているんだ!」

これは読みやすさを優先しているようですね。

それぞれ、記号が2つ連続する場合は……例えば、「!!」や「!?」の場合は、半角にして「!!」「!?」にするのが一般的との事ですが。

これは、縦書きにした時に『記号が縦に並んでしまうと読み難い』という問題を解決するためのものなので、横書きの場合はそれほど意識していない方が多いように感じます。

そのため、Web小説などでは全角でも気にならないかもしれません。

私の場合、昔は半角にしていましたが、最近は全角で書くようになりました。

半角にすると文字が詰まってしまうのですよね。


アラビア数字、漢数字の使い方など。

原則として、縦書きの場合は漢数字、横書きの場合はアラビア数字を使う事が一般的なようです。

……しかし、Webに小説をアップロードする場合はほとんど横書きなので、横書きでも漢数字を使っている人の方が多いように感じます。

また、西暦の場合は漢数字を使いながらも、アラビア数字表記を利用する事があります。

例)
二千十六年

二〇一六年

身長などもそうですね。

例)
一七〇センチメートル

ただ、体重は逆に読み難いので、そのまま漢数字表記だったりもします。

例)
五十五キロ

筆者はあまり意識せず、西暦以外は漢数字表記で書いています。

身長と体重を並べる時に、なんだか違和感があるもので。

身長一七〇センチメートル、体重五十五キロ

一瞬、「ん……?」となりませんか。





文章作法は、皆が意識している事柄がルール化されていくものなので、扱いが難しいですよね。

新しい作法に付いて行ければ良いのかと思いきや、古い作法を推奨する人達からは嫌がられる、という。

うまく時代の流れに合わせて、変化できるようになっておきたいものですね。

お後がよろしいようで。



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