最近、AIこと人工知能なるものが遂に日常にも顔を出し始めましたね。
自分で考えて動く機械。そう言われると、「なんかすごい!」となるけれど、人工知能ってつまり何なのさ?
そんな方も居るだろうので、特別な専門用語を使わずに、できるだけざっくり人工知能を説明するべく、こんな記事を書いています。
先日、私が学生時代……といっても普通の学校ではなく、技術を専門的に勉強する学校に通っていた……の先生と再会する機会があり、たまたまその先生が人工知能を勉強しておりまして。
私も技術者の端くれであるので、人工知能は是非勉強したいと思っていたんです、という事で話が盛り上がり。要らんやる気アピール。
この本が最も分かり易くとっつきやすい、という事で、本まで紹介して貰っちゃいました。
武井 宏将
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さて、まあこの本は人工知能を作りたい人のためのものなんですけど、人工知能ってつまり何をするものなんだろう?
今までとはどんな事が違うのでしょうか。
早い話が、『あいまい検索』ができる、ということ
人工知能を知る上で最も分かり易い表現は、『あいまいなものが判断できる』という能力だろうと思います。これが始まりでこれが終わり。自分で考えるという事は、「これは何だろう」を考える力、ということです。
人工知能ではない機械で、最もシンプルで理解しやすいモノは多分、『電卓』。
これは、四則演算を基本として、様々な数学的な計算を機械でやっちゃいましょう、というものです。
極めて電気的で、そこには『あいまいさ』の入る余地などありません。数学ですからね。
機械は、こういう事は得意だった訳です。
例えば人の体重を測る事だとか、
例えば決められた熱量でモノを温める事だとか、
例えば人を乗せて走りましょうとか、
そういう「あいまいじゃなく、決められた事をやる」という事に関しては、とうに機械は人間を超えています。
天文学的数字の計算だってお手の物です。
ところが、「あいまいなもの」を判断する力というのは、機械はこれまでずっと乏しかったんですよね。
この、「あいまいなもの」というのは一体何なのでしょうか。
あいまいなものって何?
例えばそれは、「人の言葉を聞いて理解する」事などに該当します。人の声って、文字通り人それぞれで、高さも速さも全然違いますよね。
それらを全て一括りに「人の言葉」として認識するのは、機械にはとても難しい事でした。
人の声は、機械にとって「あいまい」だったのですね。
また、「この人は誰ですか?」という事を判断するのも、機械は苦手でした。
人の顔に留まらず、「猫ですか? 犬ですか?」という単純な質問にさえ、これまで機械は答える事ができませんでした。
そこには、「大体こんな感じ」という判断が加わるからです。
人間がその人を認識する時、「この人は身長が○○センチで、体重は○○キロで、性別は男で、髪の長さは○○センチで、指の長さは……足の長さは……」なんて、いちいち考えていないですよね(測れないですし)。
「この人の顔は、なんとなくこんなかんじ」と思っていて、それが当たっているんですね。
機械には、こういう事はこれまで出来なかったのです。
そこで、「学習する」という能力が加わりました。
これは、人間の脳の構造を機械で再現しよう! というコンセプトから始まったものなんですよ。
人が考える事を、機械で考える、ということ。
例えば、人間が「これは猫だ!」と思うには、猫の写真や実物を何度も何度も見ることで、「これは猫だ!」と判断する事ができるようになるのですよね。産まれたばかりの赤ちゃんには、さすがにどれが猫なのか、判断が付かない事もあります。
これが猫なら分かりますけど、全くアルファベットを見たことが無い人には「night」と「might」なんて手書きで書かれたら、ぱっと判断するのは難しいですよね。
これを、機械にもやらせよう、という魂胆です。
機械に様々な猫の写真を、何万回、何億回と学習させる事で、次に猫の写真が現れた時に「これは猫だ!」と言わせる、というのが『人工知能』なんですね。
結果、「これは犬だ!」となってしまう事もあります。その場合は機械が悪いのではなくて、学習の頻度が足りていないのだと判断します。
人間の学習方法をトレースした結果、機械も人間と同じように間違えてしまうんです。
これはちょっと面白いですよね。
人工知能のこれから
あいまいなものが判断できるようになる事で、機械にも人と同じように、様々な「あいまいなこと」が出来るようになっていきます。「あいまいなこと」は、例えば言葉を話したり、音楽を聞いて種類を判断したり、勝手に自動車が運転したり……今まで人間がやっていた事が、さらに機械へと置き換わって行くでしょう。
いずれは、機械も人間と同じように「生きる」時が来るのかもしれませんね。
そんな時代に追い付いていくために、筆者も本を読んで勉強しようと思います。
斎藤 康毅
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