浮遊する無名作家の浅慮

Bitcoinとは結局何なのか? 専門用語を一切使わずに、超ざっくりと説明するよ!

Bitcoinとは結局何なのか? 専門用語を一切使わずに、超ざっくりと説明するよ!



時は去ること2016年7月、とあるデパートでは七夕を意識してか、短冊が置いてありました。
主に子供達の真剣な願いが書かれる中、とあるひとつの短冊に、このような事が書いてあったのです。

「ビットマスターで世界に行くよ!!」

この一枚をきっかけに、ビットコインについて勉強する事を決意した筆者ではありますが。つい最近になって、ようやく『Bitcoinとはつまり、何なのか?』という事が分かりかけてきました。

というのもですね、Bitcoinは調べれば調べるほど専門用語のオンパレードで、一応世界の片隅でシステムエンジニア・プログラマーをやっている私にも、何のことやらさっぱり理解ができなかったのです。

今回はBitcoinについて、

「正直、さっぱり分からん……」
「電子マネーと何が違うの?」

と頭を抱える人達のために、専門用語を一切使わずに、短い文で超ざっくりと、説明させて頂きたいと思います。



 Bitcoinって?

Bitcoinとは、インターネット上でやり取りされる『仮想通貨』と呼ばれるものです。と言われると、仮想通貨ってなんだ、となってしまいますよね。
超ざっくりと言うのであれば、『銀行の通帳』と同じものです。あのようにですね、通帳には確かに『○○円』と書いてあるけれども、実際にはお金が手元にない状態。それが、ずっと続く訳です。

「じゃあ使えないんじゃないの?」とお思いの方も居ると思いますが、世の中にはクレジットカードがありますよね。

クレジットカードって、その場で決済をすると、『○○円の領収証』が発行されますよね。その金額が銀行口座から引き落とされる、と。
この間、実際にお金を誰かに払った訳ではないのですが、銀行の預金ベースではお金が減っていますよね。

つまり、『お店でモノを買う』→『クレジットカードで決済』→『銀行の預金残高から減る』という動きをしているんです。

Bitcoinも、クレジットカード決済システムではありませんが、『実際には存在しないけれど、あるものとして使える通貨』という部分で同じなんですね。
海外では、既にBitcoin決済ができるお店が出来てきているみたいですよ。



 電子マネーとはどう違うの?

電子マネーは、日本円をSuicaやEdyなどにチャージして、それを使っていますよね。
つまり、SuicaやEdyの中身は日本円ベースなわけなんです。

ところが、BitcoinはBitcoinベースなんですね。
1BTCとか、2BTCなんて表現されます。

さて、仮に1BTC = 1000円だとして、Bitcoinが欲しければ、お金でBitcoinを買わなければならないのです。
なんだかこれって、何かと似ていますね。

そう、為替ですね。

SuicaやEdyは日本円の内側にありますが、Bitcoinは円、ドル、ユーロ、ポンドなどの延長線上にあるんです。

海外旅行に行く時、ドルやユーロに日本円を換算しますよね。
それと同じように、Bitcoinに日本円を換算できるんですね。

そうすると、何が起きるでしょうか?
タイミングと信頼度によって、Bitcoinそのものの価値が変動する、という事が起きるんですよ。

1ドルも毎日、101円になったり、105円になったりと忙しいですよね。
今日は1BTC = 1000円かもしれませんが、明日は1BTC = 2000円かもしれないんですよ。
だから、『仮想通貨』と呼ばれるのですね。



 なんで最近話題になっているの?

円やドルは日本やアメリカが所有・発行している通貨ですが、Bitcoinには所有・発行する機関団体、という考え方がそもそも無いんですよ。

えっ、誰も管理しないの?

何それどういうこと?

私が思ったので、こう思う方も沢山いらっしゃるのではないか。
実はBitcoinって、『Bitcoinを所有している・したいと思っている、全ての人が管理する』というルールを設けているんですね。

ところで、Bitcoinには『世界中で、2100万枚まで発行する』というルールが設けられているんです。
そのBitcoinがどのように流通するのかは誰にも分からないのですが、なんとこの2100万枚、誰の手にどのように渡ったのかを『全員が』把握できるようになっています。

世界中のBitcoinの流れを、誰もが見られるんです。

さて、既存の通貨は、発行している国が信頼を失うと、紙幣の価値が下がります。
『通貨を信頼する』ということは、『その国を信頼する』という事とイコールなんです。

一方、Bitcoinは管理団体が居ないので、失う信頼がありません。
『Bitcoinを信頼する』ということは、『Bitcoinが個人の資産を守れるシステムになっている事を信頼する』と置き換えられるんですね。

だから、システムを知っている人の間では盛り上がっています。
盗んだり、犯罪に利用したりという事が極めて難しいという事が、彼等には理解できるからですね。



 なんで『通貨の流れを全員が見られる』ことが、『信頼できるシステム』なの?

通常、お金のやり取りを行う時には、ほとんどの場合に手数料が掛かりますよね。
その手数料はどこに行くのかと言うと、仕事をしている人の所に行く訳です。

たとえば銀行振込なら、振込手数料は銀行のものですよね。

銀行は、それが正しい振込取引である事を確認する。
その確認の代償として、手数料を受け取っています。
この場合、銀行が信頼できる場所でなければ、自分のお金を任せたりしませんよね。

これをBitcoinに置き換えると、『お金の移動がされた事を、誰もが確認している』んですね。
その確認の代償として、手数料を受け取っています。

つまりBitcoinって、『誰もがお金の移動を確認することで、Bitcoinの手数料を受け取ることができる』システムになっているんですよ。
しかも物理的なお金は存在しないので、お金を横から奪われる事もありません。

その誰かが取引を確認した時に、「あれっ? これは変だな。Aさんは1000BTC送っているのに、Bさんの所には2000BTC受け取りって書いてある」となれば、第三者のCさんはその取引を不正だと判断することができます。

ところで、この『取引確認』の仕事は先着順で、一番の人にだけ手数料が与えられます。
そうすると、確認して手数料を貰いたい人の間で、バトルが始まりますよね。

Cさんの後に、DさんとEさんとFさんも『我先に!!』と乗り込んできました。
そして、「これは不正だ!!」と言うのですが、時既に遅し。手数料はCさんのものでした。

しかし、取引が成立するためには、確認してきた人達全員の了承が必要です。
得体の知れない第三者の人達が「わーっ!!」と確認に乗り込んできて、このうち51%が「この取引は正しい」と言わなければ、取引自体が無効になるんです。

このCさんとDさんとEさんとFさんの間には、何の協力関係もありません。
全員で不正を働いても、別に自分の所にお金が送られてくる訳でもありません。
だから、『信頼できるシステム』になっているんですね。



 じゃあ、Bitcoinって『取引確認』の仕事をすれば、タダでも稼げるんだ?

はい、稼げます。
しかも、今の段階ではまだ新しいBitcoinが発行されている最中なので、手数料の上に『新しく発行されたBitcoin分』がボーナスで乗っかってくる事もあります。
すごいですね!

……しかし、上で申し上げた通り、この『取引確認』の仕事は『一番始めに取引を確認した人』にしかお金が入って来ません。
しかも、確認をしているのは人間ではなく、機械が行っています。
ということは、よりスペックの良いパソコンを持っている人の所に、Bitcoinが集まっていしまいますよね。

なら、個人よりも会社の方が、より良いパソコンを買えますよね。
今はそうやって、Bitcoin稼ぎを事業にしてしまっている人達がいるので、個人でのお仕事は中々難しいんだそうです。




さて、本当に超ざっくりと説明すると、Bitcoinってこんなモノになります。
『国が管理しないお金』なんてものが出て来てしまったので、この価値は今、大きく上下動。波乱を呼んでいると言っても過言ではありません。

でも、国の通貨があまり信用されていない国では、Bitcoinはかなり信用されているみたいで。
もう、社会には溶け込み始めているみたいですね。

筆者も今のうちに、ちょっとだけBitcoinを持っておこうかなあ、なんて思っています。
これからも価値がばんばん上がるなら、持っとけ! ってなりますよね。

あ、でも価値が死んで、1BTC = 0円になる可能性もあることは、覚えておきましょうね。



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