秋 枝
集英社 (2014-06-19)
売り上げランキング: 10,164
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「恋をしている女は光る」
作者:秋★枝
恋愛マイスター(?)、秋★枝先生の作品です。
筆者は『煩悩寺』辺りからハマり始め、それから追い掛けて読んでいるのですが
この『恋は光』は、今まで読んできた作品の中でも群を抜いているなあ、と個人的に思ったのでピックアップ。
ラフっぽい穏やかな絵柄と談笑ベースのプロットは相性がとても良くて、もう絵を見ているだけで心が癒やされます。
話の内容は、『恋をしている(?)女の子が光って見える』という主人公と、それに関わる女性たちのラブコメで、キャラクターも中々に王道(?)な人たちによって構成されています。
この、恋をしている(?)という所が問題で、主人公には見えている光の正体が何なのか分かっていない、というのが最大のポイントで
主人公と光を巡って、物語が展開していきます。
面白いなあと思ったのは、登場人物は良くも悪くもありふれたポジションで、ありふれたストーリー展開なように思えるのですが
独特のリズムとテンポだからなのか、キャラクターがよく考えられているからなのか、やたら個性的になっているところ。
初登場から動く動く……生活感まで見えそうな細かい構成なので、「ああ、こんな人いるよなあ」と思ってしまいました。
主人公が独特過ぎる中、型にはまらないヒロインとの会話はもう、話しているだけで面白い。
良いなあ……と思います。
大学生活ってこういう雰囲気だったら良いよね、と思わせる暖かいキャラクターの上、お話もゆったりまったりとしていて、恋愛ものにありがちなエグい要素が全くない。
ラブコメってこんなんだっけ、と思ってしまいました。
筆者は大学に行っていないので、良いなあ……と思ってしまいます。
ただ、そういう雰囲気の作品なので、ほんわかとした眠たくなるような物語運びが退屈に感じてしまう人には、あんまり向かないのかもしれません。
ふと気付いた時に、もう一度読み返してみたくなるような作品ではあるのですが。
リアル学生を満喫している方よりは、学生生活にもう一度帰りたい、社会人向けな漫画なのかもしれませんね。
満足度:A(86%)★★★★☆
※評価は一読者としての私的な見解として、レビューに価値を持たせる為に付加しています。作品の面白さは人によって差が出る事、何卒ご了承ください。
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