KADOKAWA / アスキー・メディアワークス (2015-02-19)
売り上げランキング: 14,215
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「他の参加者の誰かの肉体に入ることができます」
原作:山口ミコト
漫画:馬鈴薯
『トモダチゲーム』で以前レビューもした、山口ミコト先生原作の作品です。漫画は馬鈴薯先生。めっさ上手いです。
原作が同じ、内容もミステリーに近いということで、どうしても比べてしまう部分がありますが……『トモダチゲーム』が何処までもシリアスなのに比べ、こちらはコメディ要素が節々に入ってくるので、若干作風が明るい感じです。
とはいえミステリーなので、どうしてもリアルな部分を作らざるを得ない為、やっぱり殺人がどう、という話になってしまいますが……それはそれ。
今回も事件の真相を追って行くタイプの物語で、読み進めるのがとても楽。
だれるシーンも無く、丁寧に物語を作っている感じがするのは、どこか城平京先生を思い浮かべるような、そんな雰囲気があります。
あちらはリアルさよりもミステリー寄りのような気がしますが。そして、設定的に山口ミコト先生の方がよりいやらしいというか(褒め言葉)
『X儀典』で、『クロスメソッド』と読みます。肉体交換モノで、肉体交換をした場合に限り、その身体に特有の能力が使えるようになる、というお話。
これが結構面白いポイントだなあと思うのですが、能力が使えるようになるのはありそうな設定ではありますが、それが『心』の方ではなく『身体』の方だという点です。
これにより、主人公が色々な能力を使える上、他のキャラクターも身体を上手く交換する事で、それぞれ別の能力が使えるようになっています。
反面、心に帰属しないということは、当然中身が同じでも、状況次第で『あの能力があれば……!』となるので、より戦略性が高まっている……ような気がします。
能力の内容も実践的なものから、有力だけど一発しか使えないもの、わりとどうでもいいものまで様々。
キャラクターに個性が出るので、こういう設定はファンタジーとしてかなり好きですよ、私は。
現行3巻まで発売されており、話も展開されてきて、今一番面白くなる所かなあ、と思います。
最近はやりのWEB漫画で、ComicWalkerさんで第1話〜3話までが見られるので、一度試しに読んでみるのもアリかもしれませんね!
満足度:B(78%)★★★☆☆
※評価は一読者としての私的な見解として、レビューに価値を持たせる為に付加しています。作品の面白さは人によって差が出る事、何卒ご了承ください。
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