「リアルで『BTOOOM!』をやれってのか……!?」
作者:井上淳哉
こちらも一昔前に流行ったマンガで、今もなお追い掛けていたものです。
作者は井上淳哉先生。ゲームやイラストなど、多方面で御活躍されている方です。
実はこのマンガ、アニメから入る事が多い私には珍しく、アニメになる前に読み始めていました。
当時のコミックス第一巻に、『衝撃のリアルボンバーマン』という帯が付いていたので、つい衝動買い。その面白さにハマっていくという……
ボンバーマンというと少しコミカルな印象がありますが、勿論全くと言っていいほどそんな事はなく
純粋に、無人島に連れて来られた人々の殺し合いです。
プレイヤー達はそれぞれ、特定の種類のBIM(爆弾のこと)を持たされ、それを武器に戦わなければならなくなります。
島から出る為には、手の甲に取り付けられたチップ(死なないと外れない)を8つ、集めなければならないというストーリー。
シンプルな世界設定ですが、物語が先に進むに連れて深くなっていき、世界が広がっていきます。
主人公の記憶が無い所から始まるので(何故島に連れて来られたのかも覚えていない)、同じ視点で物語を追い掛けられるため、冒頭が全く説明臭くならないというのも良いストーリー構成だなあ、と感じます。
ゲームが舞台になる話は大概、この世界説明をするというのが鬼門で、冒頭の眠くなる説明を乗り越えなければ作品が面白くなって来ない……というのは良くあることなんですが、この作品はその点に配慮されているんですね。
登場人物も比較的好感が持てる人間ばかりで、悪役にも意外な裏側があったりと、凝っている部分が沢山あります。
その練られたストーリーが展開していくからか、19巻に渡る現在(2016/02)も次々に伏線が張られては回収されていき、全く飽きを感じさせません。
連載作品というジャンルでは、中弛み・間延びも良くある転び方だと思いますが、それもない。勉強になる部分が多いなあ、なんて感じます。
今後どうなるかが全く読めませんが、そろそろ物語は終盤な模様。
流石にバッドエンドになる構成ではないと思いますが、先が気になります。
満足度:B(76%)★★★☆☆
※評価は一読者としての私的な見解として、レビューに価値を持たせる為に付加しています。作品の面白さは人によって差が出る事、何卒ご了承ください。
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