浮遊する無名作家の浅慮

おすすめするためのビジネス書レビュー:『数学ガールの秘密ノート 式とグラフ』★★★☆☆

数学ガールの秘密ノート/式とグラフ
SBクリエイティブ (2014-07-24)
売り上げランキング: 41,479

「どうしてこの文字を使うの? 他の文字じゃ駄目なの?」

著者:結城浩

有名なのに、実はまだ読んだことがなかった数学ガール。これを機にと、手に取ってみました。

システムエンジニアなんて職業をやっているのに数学が苦手で、それがコンプレックスでもあった筆者。でも、お店で売っている数学の本なんて何が何やら、さっぱり分からない。

中学・高校と数学ができるフリをしていたせいで、根っこの部分は何も分からないまま、時だけが経って行きました。
そして、数学が分からないのは、分かる所からなぞっていないからだ、という結論に達した筆者。
ということで、分かる所の最低も最低の部分を、分かり易く説明してくれる本を探しています。

個人的には、もっと最初から(できれば四則演算や、数の起源から)やりたかったので、これは筆者の趣旨とは外れていましたが、
これはこれで。

とても分かり易く、何より中学時代に分からず詰まってしまった部分がほとんど説明されていました。
例えば上記のテーマですが、気になっていたんですよね。なんで数学ってxとかyを使うんだろう。そんな、寄り道的な部分も説明されている。
グラフの書き方や、式の証明の話も出てくる。
むしろそっちが面白い。

幾つかの巻に分かれているので、今回は一作目を手に取りましたが、
通常の説明とは違い、式とグラフを行ったり来たりします。
式とグラフをやるんじゃなくて、式もグラフもやるんです。同時に。

この発想は驚きだったのですが、おかげで式が立体的に見えてくる。
二次関数? (゚Д゚)ハァ? 状態だった筆者にもわかる……!
勉強不足で本当に申し訳ありません。

ただ、筆者は本当に数学のセンスが欠片もないので……もう少し、手前からやり直す必要がありそうです。
その部分については、もう少し別の本を探して、その後でもう一度、この本に帰って来ようかな、と今では思っています。

理由があって数学は小学校レベルから先は独学だったりするので、中学や高校でちゃんと数学をやってきた人は苦手でも読めると思います。
これは筆者が遅れ過ぎなだけですね。

数学ガール、なんて言うと数学が好きな人の為の読み物のように見えますが、
数学が苦手だった人におすすめだなあ、と思いました。
シリーズ化されるのも納得です。

満足度:B(75%)★★★☆☆

※評価は一読者としての私的な見解として、レビューに価値を持たせる為に付加しています。作品の面白さは人によって差が出る事、何卒ご了承ください。

スポンサーリンク
スポンサーリンク

0 件のコメント :

コメントを投稿