浮遊する無名作家の浅慮

もっと砕いた小説の書き方③ シーンを作ろう!

もっと砕いた小説の書き方③ シーンを作ろう!




この記事を書いている間にも、もう直完成する小説の見直しと
新しい小説の題材をどうしようかと日々考えていますが、最近は全くイメージが湧いて来ない。
これもまた良くある事なんですが、前作で引っ掛かりのある部分がそのままだったりすると、次作が書けなくなるという問題。
ということで、もしかしたら過去作をもう一度やり直す、なんていう段階を踏む必要があるのかもしれません。


さて、本題に行きましょう。

 シーンってなんぞ

小説も文章とは言えど、ストーリー性を持つもの、もっと言えばヒューマンドラマになる事が殆どなので
そこには勿論プロットがあり、シーンというものが存在します。

シーンとは何か……? 定義は人によって様々だと思いますが、ここでは『ある登場人物が、自身の目的によって行動し、一つの結果を得る所まで』を一つのシーンとして扱う事にします。
個人的には、この区切りが作品を最も纏めやすく、かつ分解して考え易くなるので!

……ということで、テーマがあって登場人物があったら、次に考えなければいけないのは物語そのものですよね。
テキストファイルを開き、初行に『プロット』と書き、うーんと唸ること一時間。

分かんねえや! えーい、そのまま書いていけばなんとかなんでしょ!
こんな経験、誰にでもありますよね。

確かにそのまま文章を書いていっても構わないと言えば構わないのですが(完成するならそれもまた一興)、多くの人がプロットを事前に考えるのも一応、訳がありまして。
物語とは、通常逆算して考えるものなんですね。そうしないと、先が本当に見えなくなってしまうので。

というわけで、キャラクターが最終的に辿り着きたい場所を軸として、そこに至るまでの経緯を考えて行くのがドラマを作るひとつのアプローチとなります。
何故かと言いますと、ドラマとは、乗り越えたい障害を乗り越えるまでの手段、プロセスを描いたものだからです。

乗り越えたい障害は最後の山場で乗り越えたいですし、乗り越えた先はもうラストですよね。
一番大きいものから作って行くのも、有効なアプローチの手段ですよ。


 じゃあ、具体的にはどうやってシーンを作ろう?

さて、それじゃあ実際にシーンを作って行く訳なんですが。
今回はサクッと物語を作れるようにしたいので、ひとつ、楽に物語が作れる方法をご提供したいと思います。
考える事は2つです。

  • 主人公に一つ、明確なコンプレックスを作ってください。
  • それを乗り越える為に必要な出来事を、主人公に与えてあげてください。

最も分かり易いアプローチは、やっぱり主人公そのものが問題を抱えているケースだと思います。
それを乗り越える事が作品中、最も大きな山場になりますし、それを解決する事で得られる結末も想像し易いものです。
思い付いたら、それを早速プロットに書き起こして行きます。

始めは主人公か、対になるポジションのヒーロー・ヒロインの問題なのか、どちらかから発想することが多いと思いますが
慣れてくると、世界観や人物構成上の問題、或いは複数人数でのしがらみやもつれなど、そのような部分にメインテーマを持ってくる事も出来るようになります。

これは初心者向けの講座にするつもりなので、まずは主人公が問題を抱えているケースを想像してみましょう。
アプローチとしては分かり易いですが、作品が陳腐になる訳ではありませんのでご安心を!

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