浮遊する無名作家の浅慮

おすすめするための漫画れびゅー:『最近、妹のようすがちょっとおかしいんだが。』(ラブコメ)★★★☆☆



「怒ったり、ひっついてきたり……何考えてんだか、サッパリだ」

作者:松沢まり

月刊ドラゴンコミックスエイジから、松沢まり先生の作品です。
アニメにもなりましたね。もうあれから2年も経つのかと、ちょっと感慨深いですね。
どうしてアニメも終わったのにこの作品、と思うかもしれませんが、最近個人的に再熱して来ているので、紹介させて頂ければなと。

時期的にも、アニメで取り扱われたのは主に前半部分だったりなんかして。その前半はと言うと、まあ主人公の妹に幽霊が取り憑いて、兄に迫る……という、なんとも突拍子もないお話だったりする訳なんですが。

幽霊の日和は美月の兄、夕哉に迫る事で恋愛ゲージ? 的なものが溜まっていきます。
それを満タンにする事で、日和は無事に成仏する事ができ、美月も巻き込まれずに助かる。但しうまく行かなければ、二人とも奈落の底に落ちてバッドエンド。美月と夕哉が兄妹になったのはつい最近のことで、まだ関係性も微妙な内から始まるという。

という事で、美月の身体を使った美月と日和の二人が次々と夕哉に仕掛けていき、結果として夕哉からしてみれば妹がなんかおかしい、と。
そんな感じで始まる物語です。

日和が見える雪那(夕哉の幼馴染で、姉貴分的な存在)が出て来た辺りから、何かを積んでいる気配はしていたのですが……最新の2巻分で、急に物語が化け始めました。
根本的な設定すら覆り(どうやら始めから仕込んでいた様子)、主人公を始め、様々な事実に気付き始め……

気が付けば、なんだか全然違う漫画に(前半部分をエロコメだと思って読んでいればの話なんですが)。
心温まる感じの、ほんわかとしたラブコメに変化しているではありませんか。
正直最初はちょっときついなあコレ、なんて思っていたのに

まあ、これが化け始めたのか、それとも物語が発展した結果、前回の路線を突っ走るのかはまだ分からない所なんですけどね。
それでも、謎が解けていくと物語がひっくり返って……という展開には、ココロ震えるというものです。
やっぱり、ひとつの物語の中でとても大切な部分だと思います。

ありがちなラブコメの判を押していた方は、先を読むとちょっとだけ評価が変わるかもしれません。
なんて、ここからが面白くなる所なんですが。

満足度:B(75%)★★★☆☆

※評価は一読者としての私的な見解として、レビューに価値を持たせる為に付加しています。作品の面白さは人によって差が出る事、何卒ご了承ください。

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