浮遊する無名作家の浅慮

もっと砕いた小説の書き方② 登場人物を決めよう!

もっと砕いた小説の書き方② 登場人物を決めよう!




さて今回は、登場人物を決めよう! のコーナーです。
まあ、殆どの人が物語を作ろう! となった時って大体ここからスタートするので、そんなに書く事も無いかもしれませんが……『まだ決まって無いよ!』という方の為に、ちょっとしたヒントのようなものを書いて行きたいと思います。

お話を作りたいけど登場人物が決まっていない……
そんな状況って、とりあえずお話のぱっとしたイメージはあるけれど、詳細はまだ作り込んでいないみたいな、そんな段階ではないでしょうか。
或いは、こんな話が書きたい! と思い立ったは良いけれど、テーマばかりが先行してちっとも肝心の話が先へ進まない。そんな状態の時に起き易いなあと思います。

  • 伏線がきちんと張ってある、作り込まれた作品が作りたい……!
  • 叙述トリックに挑戦してみたい……!
  • 感動に胸が打ち震えるような、素晴らしい話が作りたい……!

そんな想いはある。しかし、肝心のお話が無いんですよ、みたいな。


予め断っておきますが、登場人物って本来は物語と共に決定される要素が大きいです。
というか、物語が無ければ登場人物なんて先に決められないという事が、書いて行くと結構すぐに分かります。

登場人物とお話のプロットが競合してしまって、これじゃあ駄目だわ! となってしまうのですね。
……でもまあ、手を付けられる場所がここしか無ければ、きっかけも登場人物になります。
という訳で、登場人物を考えて行きましょう。



先ず始めに考えなければならないのは、登場人物同士の掛け合いです。
ここがとっても重要。単体のキャラクターが魅力的だからと言って、動かないのでは仕方がありません。
で、この『動く』という現象が何なのかと言いますと、それは『意思を持って常に行動しているキャラクター』となります。

登場人物の行動は当然ストーリーによって決まるので、この事からも事前に登場人物を決めておくのは結構難しいです。
ですが、敢えてきっかけを登場人物に求めるなら、見出すポイントはやはり対話の部分にあるでしょう。

ボケとツッコミの関係もそうなんですが、登場人物二人がそれぞれ相反する視点を持っていること。
或いは、全く異なる感性・価値観を持っていること。
登場人物から考えるのであれば、これは何より重要なポイントであると考えられます。

何故かと言いますと、或る現象に対して一方向からの感想しか見出す事が出来ないと、物語の中でディベートが生まれないからなんですね。
『私はこう思う!』『いや、私はこう思う!』と違った感性から違った意見が出る事で、物語は様々な方向に転がっていきます。言ってしまえば、ドラマに近い形になってきます。
視点が一人に寄れば寄るほど、ポエムや歌詞に近い形に仕上がっていきますので、そこは必要に応じて使い分けて頂ければなと。

そして、個性が際立って来ると登場人物の中で極端に動かないキャラクターというものが出て来ます。そのキャラクターは、他のキャラクターに比べて背景(価値観や視点)が浅い場合が殆どです。
そんなキャラクターへの対処法は、『こんな雰囲気』だけで終わらずに、一人の人間としての考え方・人生経験の部分を考察してあげる事です。
『何故そう考えるのか』を問い掛けることで、一段階上のキャラクターへと成長させてあげることができます…………!


じゃあ、人生経験ってなんぞ、という話ですよね。
次のパートから、実戦的な話に入っていければなー、なんて考えています。


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