浮遊する無名作家の浅慮

おすすめするための漫画れびゅー:『ライジン×ライジン』(アクション)★★★☆☆

ライジン×ライジン RISING×RYDEEN(1)<ライジン×ライジン> (ドラゴンコミックスエイジ)
KADOKAWA / 富士見書房 (2012-11-13)
売り上げランキング: 21,995


「風よ……吹き荒れろ!!(びゅるっ)」

作者:初美陽一
漫画:福原蓮士

衝撃の冒頭から始まり、主人公の能力がまさかの『ゲル』。そんな、異能者をテーマにしたこの作品。
内容はいわゆる普通の異能者バトルもの……なのですが、いかんせん主人公(中二病)が目覚めた能力がゲル(というか白い粘質物)。加えて、炎を操る少女(ただしロウソクに火が灯る程度)の夜侘、虫を操る少女(ただし一匹のみ)の沙凪と、なんとも微妙なメンツが揃っていきます。

主人公が弱いというのはよく見ますけど、周りも皆弱いっていうのはあんまり見ないよなあ、なんて思ったり。
……しながら読んでいたんですが、とても強い味方が現れました。ええそうです、ヒロインです
ライジンなんてタイトルだから、てっきり主人公が雷の使い手で、なんか強くなっていく王道バトルものを想像してました。

雷使いはヒロインでした。

まさかキャラ設定に初めのオチを持って行かれるとは……
筆者は娯楽本は漫画メインなのでコミカライズを読んだのですが、原作とは結構違いがあるのかな?
時間がある時にでも確認してみようと思います。

とにかくそんな、主人公としてやっていけるのかな大丈夫かな、と思ってしまうような頼りない主人公の隆良くんですが、意外と頭を使って問題を切り抜けて行きます。ここ重要。
少年漫画によくある感じの熱血おバカな主人公ですが、限られた能力を使って問題を解決していく様はなんでこの能力でカッコ良く見えてくるんだろう、と不思議に思ってしまいました。

さらに、隆良の能力には確かに有用なんだけど地味なある追加効果があったりして……と、ここから先はネタバレになるので伏せておきましょう。

主人公を許せるかどうかが楽しめる境目になるのではないかと思いつつ、筆者は普通に楽しめました。
そういえば能力が能力なので、お色気多めです。気になる程ではないですが、苦手な方はご注意を。

満足度:B(72%)★★★☆☆

※評価は一読者としての私的な見解として、レビューに価値を持たせる為に付加しています。作品の面白さは人によって差が出る事、何卒ご了承ください。

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