浮遊する無名作家の浅慮

おすすめするための漫画れびゅー:『ギリギリアウト』(ラブコメ)★★★☆☆

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「緊張するとおもらしをしてしまう……呪いに」

作者:ソウマトウ

なんだこりゃあ……

そんな第一印象から始まった、ラブなんだかコメディなんだか分からないような、この一作。
電撃大王のwebコミックからの登場です。最近、webコミックって多い気がしますね。これも時代の流れなのか。

えーと、主人公の宮ヶ瀬ハナは緊張するとおもらしをしてしまうという呪いに掛かっています。これを静める事が出来るのが、同級生のソラくんだけ。ただし、尿意を静める為にはソラくんの身体に触れなければならない……そんなお話。

どんなお話だ! いやマジで!

概略だけ書くと訳が分かりませんが(褒め言葉)、つまりは尿意を巡るラブコメディです(もっと分かりませんね)。
でもこれ、面白かったんですよね。予想以上に。興味本位で買う漫画で個人的に当たりを引いたことが今まであんまり無かったんですが

会話のテンポがとても良くて、すいすいお話が進んでいきます。これだけ下ネタ寄りの設定なのに、何故かあんまり下品じゃないのも好感触。
何と言っても、ハナの尿意をどうにかするために毎度放たれるソラの迷台詞がおもしろすぎます。

話が進むほどに登場人物のディテールが掘り下げられていくタイプで、同じことをやっているのに新鮮な感じがする。
コメディとしては、とても大事な要素だと思います。
筆者としては爆笑という感じでは無かったのですが、「くっ……」と笑いを押し殺すタイプの漫画でした。

まあなんか、お約束の展開が読めるようになってくると、自然とにやけちゃいますよね。水戸黄門的な。

満足度:B(74%)★★★☆☆

※評価は一読者としての私的な見解として、レビューに価値を持たせる為に付加しています。作品の面白さは人によって差が出る事、何卒ご了承ください。

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