浮遊する無名作家の浅慮

小説プロットや論理的思考の訓練にも使えるマインドマップ『XMind』

xmind


「考え事がまとまらない! 頭の中をまるごと図にできるような、良いツールはないものか……」


そのようなお悩みをお持ちの方はいらっしゃいますでしょうか。

今回はよく使っているツールなどを紹介させて頂きたいと思います。

その名も、『XMind』。

頭の中をまるごと図にできるフリーソフトでございます。

ところで、マインドマップをご存知ですか?

トニー・ブザンという方が考え出した思考法のことで、『頭の中で起こっている事を視覚化したもの』とも言われます。

今回は、このマインドマップ……『XMind』の使い方について、少し触れて行きたいなと考えております。

そんなもんで思考が整理できたら苦労しないよ! ……と思われるかもしれませんが、これが意外と小説などのプロットを立てるのにも役立つのです。

使いこなすと、アイデア出しから思考の整理まで、幅広く役立ちますよ。オススメです。






マインドマップの作り方。

マインドマップの書き方自体は、検索すればすぐに出て来ますね。

しかしながら、私は紙の上で作業をする事が出来なくなってしまった悲しい現代人なので、マインドマップを作ろうにもPCの上でやれなければ意味を見出せません。

紙だと消しゴムを使うのが面倒……という前口上はさておき。

そもそもマインドマップとは何なんでしょう、という方にもお使い頂けるように。紙とペンを使わずに、まずはスクリーンショットを交えて簡単に説明させて頂ければと思います。

まずは紙とペンを用意してください。

……もちろん、冗談でございます。

紙とペンで書く場合は、紙の中央にまずは丸を書き、今回考えたい内容について、漠然とタイトルを決める所から始まります。


中心トピック
天地創造。

こんな風に。

これをXMindでは、『空のマップを新規作成する』事によって達成できます。いやー、楽で良いですね。

実はマインドマップとは、中心となる項目から線を伸ばして別の丸を書き、枝分かれしていく要領で連想ゲーム的に物事を考えて書いていく、という、ただそれだけのものとなります。

XMindもまた、そのようなツールとなっております。

ところが、この『線が引かれている』というのが結構重要でして。

後から読み返してみても、ただ漠然と上からテキストを書くより、関連性や区切りが一目で分かり。しかも、書く時も書きやすいのです。

頭の中でアイデアを考えてそのまま文章を書くよりも、紙に書いた方がマジカルバナナをやりやすいということでしょうか。

ついでにXMindではどのような操作をすれば良いかというと、中心トピックにカーソルを合わせてEnterキーを押す事で、勝手に項目が増えます。


サブトピック テスト
仲良し親子。
サブトピックにカーソルが合っている場合は、以下の操作で自由にトピックを増やしていくことができます。

  1. Enter……同列の項目を増やす
  2. Tab……更にサブトピックを入れ子する

なんと、たったこれだけでトピックの増減が可能です。Deleteキーで丸ごと消すことも出来ますから、必要に応じてどんどん増やしていく事ができます。

Tabキーで入れ子
マトリョーシカ。
↑ Tabキーで入れ子


別のサブトピック
左:出口 右:ブラジル。
↑ Enterキーで同列項目の追加

……こんなに簡単なので、もう紙を使う理由が見当たらなくなってしまったのですよね。

このシンプルさを、是非体感して頂きたいと思います。


考えて作るのに便利な理由。

さて、何故この『マインドマップ』という図法が素晴らしいのかと申し上げますと、『無理に縦に並べる必要がない』という事が挙げられると思います。

やはりですね。人間は意図せず、順序を意識してしまうのですよね。

アイデア出しの時などは特に、その『見えざる順序感』が邪魔をしてしまい、フリーな思考ができなくなりがちではないでしょうか。

そんな時には、やはりマインドマップが良いのではないかと。

例えば、小説でもそれは頓着に現れます。

縦に並べる考え方をしていると、『これは手前に入れないといけない』『この部分の内容が複雑になってきた』と、どうしてもプロットを作るのに必要な時間が長引いてしまい……。

結果として、プロット作りが大きな仕事になってしまいます。

XMindは、そんな悩みを解決してくれるのですよ。

何と言っても、適当な場所に項目が作れるのがいいですね。こうする事で、自然と何が重要な項目なのか、目に入るようにもなってきます。

順番を意識していたからアイデアが出せないので、アイデアを出してしまった後は自然と順番が見えて来るのですよね。

この不思議な感覚を、是非体感して頂きたいなと。

小説プロットを作る場合は、『登場人物』『シーン』『ストーリー』など、それぞれ違う観点から作られるものも、別ファイルにする必要がありません。

これがですね、非常に便利なんですよね。

マインドマップ サンプル
一目で判断。一目で追加。

気付けばどうでも良いことも書いていたり。自作小説のプロットなのですが、なんだかもう大変な事になっています。

でも、書いた本人にとっては最も分かり易い状態になっております。


縦書きにも使える。

さて。実はこのツール、縦書きとしても使えます。

実際に見て頂ければと……こちらになります。

縦書き サンプル
縦書きツリー形式。
なんと、順番を明示したい時にも使えるという……!

小説プロットを書く場合は、思い付くままに好きなシーンから作り始めても、前にも後にも好き放題に追加が可能です。

関連する内容は入れ子にすることで、どんどん内容が簡単に詰まっていきます。

マインドマップで小説のプロットを作るなど……と思っておりましたが、実際にやってみると便利なものですね。

なんだか新境地が開拓できそうですよ……!




まとめ。

さて。主に小説プロットを作る方法として、ここまで書いてきましたが。

マインドマップ自体は様々な思考の整理に使われるもので、頭の中がごちゃごちゃした時によくお世話になっております。

何がどうだから〜どうなって〜こうなる。物事を筋道立てて考えるには持って来いだと思いますよ。

それでもやはり、マインドマップは得意、苦手が分かれやすいのも事実。

やってみて駄目なら仕方がないですが……まだご存知でない方、上手く使えそうな気がした方は、一度お手に取られてはいかがでしょうか。

何と言ってもフリーのツールですし!

それでは、お後がよろしいようで。



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